アパートの退去時の連絡はいつする?やっておくこととは?

アパートからの退去が決まったとき、どのような流れで退去をしたらいいのか、分からないという方もいることでしょう。

退去時の連絡についても、どこにいつまでに行えばいいのか悩んでしまうという方も少なくはないはずです。

そこで今回は、アパートの退去時の流れと、連絡の仕方についてご紹介していきます。

アパートの退去時の流れとは?連絡はいつまでにしたらいいの?

転勤や進学などで、今住んでいるアパートから引っ越すことが決まった人もいるでしょう。

そのような場合、退去時の連絡はいつまでにしたらいいか悩んでしまいますよね。

引っ越しすることが決まったら、まずやるべきなのが「賃貸借契約書の確認」です。

ここには、アパートの「解約予告の時期」が記載されています。

例えば「借主側の解約予告は原則1ヶ月前までとする」などと記載があります。

このように記載がある場合には、退去時の連絡は、引っ越しの1ヶ月前までに行うようにしましょう。

このことから分かるように、基本的には退去時の連絡は物件を契約する際に交わす「賃貸借契約書」の記載に基づいて行うことになります。

一般的には、解約予告は例にあげたように、引っ越しの1ヶ月前に行うのですが、中には1ヶ月以上前に行わなくてはならない物件もありますので、あらかじめ確認をしておきましょう。

これについては、後ほど詳しくご説明していきます。

連絡を行ってからのアパートの退去時の流れ

引っ越しが決まったら、アパートの賃貸借契約書を確認し、その解約予告の期限に間に合うように連絡をすることが退去を行う第一段階です。

では、この後はどのように行動したらいいのか、退去時の流れについてご説明していきます。

退去時の連絡では、「引っ越しをします」ということを伝えるのと同時に、退去の立会いの日取りも決めます。

この立会いの日までに、以下のことを済ませておくようにしましょう。

・電気、ガス、水道の終了もしくは転居手続き
・電話、新聞の精算
・掃除
・住民票の移動
・郵便物の転送届提出

掃除に関しては、ベランダなど部屋の外にある物もすべて撤去し、きれいにしておくようにしましょう。

新しいアパートや一戸建てなどへの引っ越しが済み、今まで住んでいたアパートの掃除も終わったら、退去の立会いを行います。

これは、部屋を明け渡す前に、管理会社の人と部屋に残っているキズ・汚れなどについて確認を行います。

時間はそれほどかからず、多くの場合20~40分ほどですみます。

立会いが終わったら、部屋の鍵を返却します。

このとき、鍵の原本はもちろんですが、コピーして作ったものも一緒に返却をしましょう。

もし、返却しない場合には、鍵の交換費用を請求される場合もあります。

ここまでが終わると、敷金の精算が行われ、敷金の残りが返却されます。

アパートの退去時の連絡はいつまでに誰にしたらいいの?

アパートの退去がどのような流れで行うのかが、お分かりいただけたかと思います。

では、退去時の連絡はいつまでに誰にい行えばいいのかについてご説明していきます。

まず、退去時の連絡はアパートを管理している管理会社もしくは大家さんにします。

一般的には管理会社に連絡を取ることになるのですが、物件によっては大家さんに連絡を取らなくてはならないこともあります。

今住んでいるアパートからの退去を考えた際には、賃貸借契約書に目を通し、「どこに連絡をしたらいいか」を確認しておきましょう。

また、先ほどもお伝えしたように賃貸借契約書には、「いつまでに連絡を入れるか」についても記載してあります。

多くの場合、引っ越しの1ヶ月前に連絡をしなくてはなりませんが、中にはそうでない物件も存在しています。

よくあるのが以下のような例です。

【月単位で解約日が決まっている】

例えば、4/15に退去の連絡をした場合、5月末日が解約日となります。

【引っ越しの2ヶ月前】

4/15に退去の連絡をした場合、6/15が解約日となります。

また、まれに、賃貸借契約書を確認しても、「いつまでに連絡を入れるか」についても記載していないことがあります。

このような場合には民法第617条に基づき、連絡は3ヶ月前までに入れなくてはなりません。

アパートの退去時の連絡のポイント

アパートの退去が決まったときには、早めに連絡をする方がいいでしょう。

そのためにも、退去時の連絡について、ポイントを把握しておくことをおすすめします。

多くの場合、次に生活をする部屋を探し、そこへの入居が決まってから退去の連絡を入れることでしょう。

しかし、「引っ越しをする」ということだけが決まっていて、新居が決まっていないのに退去の連絡を入れるという人も中にはいます。

このような場合、退去日までに新居が見つからない可能性があります。

そのため「引っ越しが決まった」ということと「おおよそこのくらいの日取りで引っ越しを行う」という日に間隔を持たせて連絡を入れましょう。

また、シーズンによっては、引っ越し会社が混雑していることも考えられます。

そのため、引っ越し日が希望日に確定するとは限りません。

こういったことから、以下のようなことがポイントとしてあげることできます。

・大家さんや管理会社に連絡をする際は、余裕を持った日取りを伝える

・引っ越し会社とは、退去日を目安にした日程で見積もりを取り、引っ越しする日を決める

・大家さんや管理会社に連絡する際は、具体的な日取りを伝える

退去時の連絡はどう行えばいい?

アパートの退去が決まったとき、どのように連絡を行えばいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。

退去時の連絡はまず電話で行います。

伝える内容は、以下の通りです。

・住んでいるアパート名と部屋番号
・名前
・引っ越し日

これらが伝えられると「退去届」もしくは「解約届」という書類を提出します。

この書類は、アパートの入居時に賃貸借契約書と一緒にもらうのですが、もし手元になかった場合には、その旨も電話で伝えるようにしてください。

この書類には、一般的に以下のようなことを記入していきます。

・解約日
・解約するアパート名
・アパートの部屋番号
・契約者について
・退去立会いの日程
・引っ越し先
・その他(口座番号など)

退去時の注意点

アパートの退去時の流れをご紹介した際に、「部屋に残っているキズ・汚れなどについて確認を行う」ということに触れました。

これは、アパート入居後についたものなのかについて確認するもので、これによって部屋の原状回復の費用が変わってきます。

「入居後に自分でつけてしまったキズや汚れ」については、敷金から費用を負担することになります。

また、部屋の設備の経年劣化については大家さん負担での原状回復を行います。

このようなことから、部屋についているキズ・汚れが自分でつけたものなのかをはっきりとさせておくために、あらかじめ、部屋のキズ・汚れについて連絡を取っておくことが大切と言えます。

入居時に部屋の中をくまなく写真を撮っておくのもいいでしょう。

トラブルを起こすことなく気持ちよく退去するためにも、このようなことにも目を向けておくといいかもしれません。

アパートの退去時には連絡はしっかりと取ろう

アパートの退去時というのは、トラブルが起こってしまいがちです。

あらかじめ、賃貸借契約書を確認して、いつまでに連絡を取ればいいか確認をしておきましょう。

トラブルと起こさないためにも、連絡はしっかりと取っておくことをおすすめします。

退去時の立会いでは、気になったことがあれば、サインはせずに家族や友人に相談をしてから返事をするようにしてください。