賃貸を探そうと思い立ったら、まず足を運ぶのが不動産会社ではないでしょうか。
また、その不動産会社の中でも、賃貸を探す際に重要とされる存在が賃貸管理会社です。
いざ賃貸の契約を結ぶとなった場合には、賃貸管理会社に支払う費用として仲介手数料も必須となるでしょう。
今回は、賃貸管理会社に支払う仲介手数料に焦点を当て、その節約方法についてもご説明していきます。
賃貸探しは大変!契約の対価としても仲介手数料は必須
自分の力だけで目的に合った賃貸を探すことは、大変困難であると言えます。
そこで、述べた通り賃貸を探している方の多くが利用するものとして不動産会社が挙げられます。
利用することで、素人が行うには難しい作業を担ってくれるのが不動産会社の魅力です。
不動産会社を利用すると、目的に合った賃貸の選別はもちろん、気になる物件の見学などにも積極的に関わってくれます。
見学時に確認しておくと良いポイントなども教えてくれ、賃貸を選ぶ参考になりますよね。
それだけでなく、いざ賃貸契約となった際にも必要書類に関する情報なども提供してくれ、賃貸を探している最中はもちろん、その後もお世話になる存在と言って良いでしょう。
そのため、晴れて賃貸契約となった場合には、借主はその対価として不動産会社に仲介手数料を支払う形となります。
また、不動産会社と一言で言っても、その種類は主に2つあり、上記のような役割を担う不動産会社のことを「賃貸管理会社」と呼びます。
賃貸管理会社が受ける報酬
賃貸管理会社が貸主の代わりに借主を見つけた場合、仲介手数料を借主から受け取れることは述べたまでです。
それに加え、賃貸管理会社は場合により貸主からも仲介手数料を受け取ことができることがあります。
また、賃貸管理会社が受け取れる可能性のある報酬はそれだけではありません。
借主・貸主双方から、契約の報酬として家賃半月分のお金を受け取ることもあるのです。
それに加え、賃貸管理会社の役割として注目したいのが貸主に代わって行う家賃集金作業です。
この作業を貸主から依頼された場合、賃貸管理会社はその報酬として借主から集金した家賃の一部を借主から継続的に受け取ることができます。
つまり、賃貸管理会社への報酬は、借主からの仲介手数料以外にも多数存在するということが言えます。
仲介手数料受け取りは無し!建物管理会社の役割
次に、不動産会社のもう一つの主な種類として「建物管理会社」をご説明します。
賃貸の借主を見つけたり、契約に関する作業を担うなどして仲介手数料を受け取る賃貸管理会社に対し、建物管理会社はその名の通り建物の管理などを主な役割としています。
仲介の役割を担っていないため、建物管理会社は当然仲介手数料を受け取ることはありません。
また、主にマンションの管理を建物管理会社は行いますが、そのためには管理人の手配も必要です。
マンションでは、建物管理会社に所属している人物が管理人として配属されていることが多く、いわば建物管理会社の窓口となります。
それだけでなく、マンションの管理人による点検などから修繕が必要な箇所が見つかった場合、その修繕計画を立案・遂行する役割も建物管理会社にはあります。
賃貸仲介手数料が家賃1か月分であることのからくり
述べた通り、不動産会社の中で借主などから仲介手数料を受け取ることができるのは賃貸管理会社ですが、その金額は家賃一か月分であることが多いです。
しかし、原則としては家賃半月分に消費税を加えた金額を仲介手数料の上限としているのです。
原則である賃貸の仲介手数料が家賃半月分と定められているにも関わらず、なぜ一般的には家賃1か月分となっているのでしょうか。
これには、賃貸管理会社が貸主からある承諾を得ていることが関係しています。
仲介手数料は、「貸主から家賃1か月分とする承諾を賃貸管理会社が得れば、それが認められる」仕組みとなってるのです。
そのため、原則であるの家賃半月分の金額は、貸主から承諾を得ていない場合の上限となるのです。
また、このような仕組みにより賃貸管理会社が借主から受け取る仲介手数料が家賃1か月分の場合、貸主からは仲介手数料を受け取らない形となります。
貸主の人柄も見える?賃貸管理会社への仲介手数料を節約する方法
賃貸の仲介手数料は、述べた通り一般的に家賃1か月分であることが多いため、家賃が高ければ高いほど高額になります。
そのため、借主によってはそれが大きな負担となることも否定できません。
そこで考えるのは、賃貸管理会社を通さずに賃貸物件を契約する方法でしょう。
賃貸管理会社を通さなければ、仲介手数料が発生することはありません。
ここでは、仲介手数料がかからない賃貸の契約方法についてご説明していきましょう。
まず方法として、賃貸管理会社を介さずに貸主と借主が直接契約を結ぶことが挙げられます。
しかし、このような方法は自分の力で賃貸を探す必要があり、多くの手間や労力を有します。
そこでおすすめなのが、貸主が物件の情報を搭載しているインターネットサイトの利用です。
このようなインターネットサイトでは、仲介手数料の有無などを一目で確認することができます。
それだけでなく、その賃貸に関する疑問・質問などがあれば、快く対応してくれる貸主も多いです。
また、貸主と直接やりとりをすることで、その方の人柄などを垣間見ることもできるでしょう。
賃貸を契約するとなれば、借主にとって長きにわたりお世話になるのが貸主です。
見学や契約前に貸主とやり取りができるインターネットサイトの利用は、貸主と借主双方の信用性の確認ができるという点も魅力でしょう。
賃貸管理会社への仲介手数料が痛くない!?引っ越し料金の節約
前項でご説明した、賃貸管理会社を介さずに貸主と直接賃貸の契約を結ぶ方法は、述べた通り仲介手数料がかからない点で考えるとおすすめと言えます。
しかし、自分で賃貸の契約に関する作業を行うことに不安を感じる方などは、やはり賃貸管理会社を利用することが望ましいでしょう。
すなわち、仲介手数料を支払うことが必須となりますが、その費用を抑えることは難しくとも、他の費用を抑えることで総支払い額を減らすことができます。
そこで視点を変え、仲介手数料ではなく引っ越し費用を抑えることに注目してみましょう。
賃貸の契約を結んだら、入居のために引っ越し作業が必須となります。
自分で引っ越しする方もいるようですが、多くの方は引っ越し業者を利用するでしょう。
そのため、以下を参考に引っ越し費用を抑える工夫をしましょう。
・引っ越し月を9月にする
賃貸への入居理由にもよりますが、自分で引っ越し月を選べる状況であれば、料金が安い傾向にある9月がおすすめです。
反対に、3月や4月などの就職や進学などが多い時期は料金が高くなることが予想されるため、できれば避けるようにしてください。
・引っ越しの時間を午前11時~午後17時までの間で決める
この時間帯の中でも、最も引っ越し料金が安いと言われているのが午後17時です。
このような引っ越し費用を抑える工夫をすることで、賃貸管理会社に支払う仲介手数料以上の金額以上の節約も期待できます。
賃貸管理会社への仲介手数料は事前準備を
不動産会社の中でも、賃貸の契約においてお世話になるのが賃貸管理会社です。
初めての賃貸探しを行う方はもちろん、賃貸の引っ越しを数回経験している方にとっても、心強い存在と言えるでしょう。
また、賃貸管理会社を利用する際は、仲介手数料の支払いも忘れてはなりません。
賃貸に入居となれば、引っ越し費用などもかさむため、事前に費用の準備をしておくことをおすすめします。