マンションのリビングにはさまざまな形があります。
縦型や横型など、部屋の形状によって家具の配置にも気をつかいますよね。
しかし、一般的なリビングレイアウトの基本をおぼえておくと、リラックスした快適な空間を演出することができます。
ぜひ、当記事を参考にマンションのリビングを素敵にレイアウトしてみてください。
あなたのマンションは横長・縦長どっち?
ひと昔前は、食事をする部屋とくつろぐ空間は独立していた物件が多い印象がありましたが、昨今のマンションなどでは、リビングダイニングキッチンとして、一つの広い空間になっているタイプが多くなりました。
この場合、キッチンも含まれた広々としたリビングを、どうレイアウトしてリラックス空間を演出するかは、家具の配置などにかかってきます。
それには、まずはマンションのリビングが横長か縦長かの間取りによっても変わってきます。
横長のリビングは、対面キッチンに並行して横に広がってリビングがあるタイプです。
その場合は、空間をラグで2つに区切ることができ、キッチンとダイニングとは別の空間であるという印象がつきやすくなります。
また、縦長のリビングは、対面キッチンから正面に向かって長く突き出してリビングがあるタイプです。
その場合、キッチンやダイニングの延長線上ということで、なんとなくリラックス空間からは遠ざかってしまうようなイメージがあるかもしれません。
しかし、そのような印象を変えることができるのが、リビングレイアウトなのです。
次項から詳しく見ていきましょう。
マンションのリビング!レイアウトの基本とは?
マンションに帰宅にした時に、リビングが心地いいと落ち着きますよね。
まずは基本となるリビングレイアウトを見ていきましょう。
そこで、まず一番にしてもらいたいことがテレビの位置を決めることです。
その後に、ソファやテーブルの位置を決めます。
●L字型レイアウト
テレビの位置が決まったら、テレビに対して正面にソファがくるように配置します。
そして、そのソファと合わせるようにして、上から見た時にL字型になるように、もう一つのソファを繋げます。
間にテーブルを置いて完成です。
このL字型だと、お客さんがきても正面から向き合って座らないので、リラックスして会話を楽しむことができます。
●対面型レイアウト
応接間のイメージで、テーブルをはさんで向き合うようにソファを二つ配置します。
会話をするにはとてもいいレイアウトですが、少しテレビが見えにくいかもしれません。
また、リラックスしにくいという難点もあります。
●コの字型レイアウト
中央のテーブルをソファでコの字型に囲むレイアウトです。
人数の多い家庭は、このスタイルがおすすめです。
テレビも見やすくリラックスしやすいでしょう。
このようにソファの配置次第で、リラックスしやすいか、そうでないかが決まってきます。
レイアウトの基本をおさえたらリビングとDKを独立させてみよう
昨今の日本のマンションは、海外映画に出てくるようなワンフロアにキッチンやダイニング、そしてリビングが統合されたおしゃれな間取りが多く見受けられますよね。
しかし、すべてがごちゃごちゃしてしまうと、統一感もなくおしゃれさに欠けてしまうでしょう。
食事を作る場所、食べる場所、そしてくつろぐ場所が分けられていると、気分の切り替えもしやすくなるでしょう。
先ほど、LDKが横長か縦長かということと、リビングの基本のレイアウトのお話をしましたが、それらを参考にしてくつろげるリビングをレイアウトしてみましょう。
まず、横長リビングの場合は、対面キッチンから見て正面にダイニングテーブルを置き、その突き出した横の空間にソファを配置するといいでしょう。
ソファは、壁に背面をつけて配置すれば、リビングも広く使うことができます。
この時テレビの位置ですが、あまり窓の近くはおすすめできません。
この理由には直射日光がテレビ本体に当たるのを避けるためと、見る側も逆光になってしまって映像が見えにくいという点があげられます。
くつろぐリビング側に設置するか、食事をしながら見る機会が多ければダイニング側の壁に設置するか、よく考えてみてください。
マンションのリビングが縦長の場合のレイアウト
それでは、マンションのリビングが縦長の場合はどうでしょうか。
縦長リビングの場合は、どうしても幅の狭さを感じやすいかもしれません。
その場合は、テレビは壁に備え付けてしまうタイプであれば圧迫感もなくおすすめです。
また、縦長の場合は、リビングスペースの背後にダイニングキッチンがありますよね。
リビング空間を少しだけ独立した雰囲気にレイアウトしたいならば、ソファをダイニングキッチンに背を向けて配置するというのもおすすめです。
そうすると、リビングとダイニングのスペースを分けることができ、気分の切り替えがしやすくなります。
もしくは、部屋を広く使いたい場合であれば、ソファを壁につけた状態でL字型に配置するというのも縦長リビングにおすすめできるレイアウトです。
その場合は、空間を有効活用するために、センターにテーブルを置かず、サイドテーブルで対応するというのもよいでしょう
マンションのリビングをいかに広く使うか
マンションのリビングが広々としていたら、リラックスして過ごすことができますね。
また、子供がいればのびのびと遊ぶためのスペースを確保したいところです。
それには、ダイニングの空間を少しタイトにする方法をおすすめします。
方法としては、キッチンカウンターの壁を利用し、そこに背面がくるようにしてL字型にソファをレイアウトしてみてください。
そしてソファに合わせたテーブルを設置すれば、食事をするスペースと、座ってくつろぐスペースを同時に確保することができます。
これならリビングを広く使えるため、子供が遊ぶスペースを十分に確保できることとなるでしょう。
このように、家具の一部を壁付けにすることで、空間を確保することができます。
ダイニングテーブルやソファなどを配置する際に心がけるといいでしょう。
部屋を広く見せる家具を選ぼう
部屋を広く見せるには、家具のレイアウトも非常に大切であることをお話ししました。
つまり、窓の先の景色がしっかりと見えること、つまり視線が抜けることが大切なポイントなのです。
それには、どのようなコツがあるかご紹介します。
●遠近法の効果
部屋の入口から、窓を見た時に窓に向かって家具の高さが低くなっていくレイアウトにより家具を配置する方法です。
●家具をまとめて動線を確保する
家具の配置をまとめて、家具のないスペースを広くとる方法です。
●アイアンなどを利用した細い造りの家具を選ぶ
テーブルなど、アイアン系で脚が細い造りのもの選ぶと、視界の抜けがよく部屋全体が広く見えます。
●ロータイプのソファ選ぶ
背もたれが75センチ以下のロータイプのソファは圧迫感がないのでおすすめです。
以上のことを心がけると、いつものマンションのリビングが快適な住まいになると同時に、窓からの眺めも一段と視界がひらけるはずです。
マンションのリビングを快適な空間に仕上げよう
くつろげる空間をつくるためには、リビングは解放感のあるレイアウトを意識しなくてはなりません。
そのためには、家具の一部を壁付けにしてスペースを確保することや、家具のレイアウトを遠近法にするなどの工夫があることがわかりました。
他にも、ご紹介した家具の素材にも気を配り、素敵なリビング作りを目指してみてください。