賃貸住宅を選んでいる時に「エアコン付き」と見かけると嬉しくなる方もいますよね。
しかし、いざ備え付けのエアコンを使ってみると嫌な臭いがすることもあるでしょう。
このような時、どのように対処したらいいのでしょうか。
当記事では、その方法についてご紹介していきます。
賃貸住宅のエアコンが臭い!一体どうして?
賃貸住宅に住み始めて、「エアコンがなんだか臭い…」そんな経験をしたことはありませんか。
そもそも、どうしてエアコンは臭くなってしまうのでしょうか。
結論から言えば、あの嫌な臭いの原因の多くは「カビ」です。
エアコンがカビ臭くなってしまうことが多いのは、主に冷房を使った時ではないでしょうか。
エアコンは部屋の空気を一度取り込み、その後冷たい空気として放出しています。
この動きをする時に、どうしても部屋の空気中を浮遊している、埃やカビの胞子といったものも取り込んでしまうのです。
そして、その埃やカビの胞子がエアコン内部に蓄積していき、臭いの原因になってしまうわけです。
また、冷たい空気を出す際に、エアコンの内部は結露してしまいます。
その結露に埃やカビの胞子が合わさって、臭いのきつい冷風を放出するのです。
このような状態でそのままエアコンを使っていては、健康にも支障が出そうです。
では、どのような対処方法があるのでしょうか。
賃貸住宅のエアコンの臭いが気になる時には
快適に部屋で過ごしたいのに、カビ臭いのではのんびりもできませんよね。
賃貸住宅のエアコンが臭い時には、まずは、大家さんや不動産会社に連絡をしましょう。
賃貸住宅と聞くと、前の入居者が退去するとハウスクリーニングを行うイメージがありませんか。
確かにハウスクリーニングは行われているのですが、そのクリーニング内容には「エアコン」は含まれていないことが多いです。
そのため、掃除が行き届いておらず、エアコンがカビ臭い状態になってしまっていることがあるのです。
エアコンの臭いが気になる時には、「どのくらいエアコンが臭うのか」などといったことを大家さんや不動産会社にしっかりと伝えましょう。
連絡をすると、大家さんや不動産会社がエアコンのクリーニング業者を呼んでくれます。
ただ、ここで注意したいのが、「クリーニング費用」についてです。
エアコンの状態にもよりますが、臭いが強く、汚れもひどい場合には大家さんが費用を出してくれることもあります。
しかし、入居者の自己負担になってしまうこともあります。
そのため、事前に「費用はどのようになるのか」を確認しておく必要があります。
エアコンの臭いがひどい場合には交換をしてくれることも
賃貸住宅のエアコンはカビ臭い空気を出してしまうことがあるということをお伝えしました。
クリーニング業者がエアコンをきれいにしてくれることで、臭いが改善することもあるでしょう。
しかし、このクリーニング業者による対応だけでなく「新品のエアコン」に交換してもらえる場合もあります。
エアコンを交換してもらうには、その臭いの原因が「どちらに責任があるか」が焦点になります。
・エアコンが古いために臭いがする
・入居したばかりで、ほとんどエアコンを使用していないのにも関わらず臭いがする
このような場合には、大家さん側に責任があるために交換などといった対処をしてもらうことができます。
では、長い期間賃貸住宅の備え付けエアコンを使っている場合には、どうしたらいいのでしょうか。
次項からご説明していきます。
エアコンの臭いが気になるのに対応してもらえない?
賃貸住宅のエアコンの臭いが気になるために、大家さんや不動産会社に連絡をしても、対応してもらなかったということも少なからずあるのではないでしょうか。
その理由としては、大家さんや不動産会社がエアコンの臭いを確認しに来た時に、「この程度なら大丈夫」と思われることや、入居者の日々のメンテナンス不足があげられます。
このような場合には、どうしたらいいのでしょうか。
大家さんや不動産会社に連絡をしたにもかかわらず対応してもらえない場合には、勝手にクリーニング業者を呼んでしまいたくなることもあるでしょう。
しかし、このようにしてしまうと、クリーニング業者の行ったクリーニングが原因でエアコンが故障してしまった場合には入居者の責任となってしまいます。
そのため、業者に依頼する旨を大家さんや不動産会社に伝えてからクリーニングを行いましょう。
賃貸住宅のエアコンの掃除は事前に連絡
ここまでで、「賃貸住宅のエアコンに関しては大家さんや不動産会社に連絡をしてから、メンテナンスは行う」ということがおわかりいただけたかと思います。
賃貸住宅は、住んでいるとついつい「自分の家」と錯覚してしまいがちですが、「大家さんや不動産会社から借りている」ということを忘れないようにしましょう。
賃貸住宅は「自分の家」ではありませんから、部屋のことに関しては、何をするにも連絡を行うことが大切になってきます。
エアコンのクリーニング業者へ、季節の変わり目でクリーニングを依頼するということもあるでしょう。
このような場合にも、事前に連絡をしてくことをおすすめします。
先ほどもお話ししましたが、こういったクリーニングが原因で年季の入ったエアコンが故障してしまうことも考えられます。
事前の連絡なしにクリーニング業者へ依頼し、エアコンが故障した場合にはその修理費用や交換費用は借り主側が背負うことになります。
事前に連絡をしておくと、クリーニング業者を紹介してくれる他、割引券をもらうことができることもあります。
また、臭い防止にフィルターを外して軽くゴミや埃を取り除くことを考えている方もいらっしゃるかもしれません。
このような場合には必ず連絡が必要というわけではありませんが、万が一、ゴミを取り除く行為が原因でエアコンが故障した時のことを考えると、連絡をしないよりはしておいた方が安心でしょう。
退去時の賃貸住宅のエアコンのクリーニング費は?
賃貸住宅であれば、いずれは退去する時がくるでしょう。
このような時に、エアコンのクリーニング費用はどうなるのでしょうか。
先ほどお伝えしたように、退去時にはハウスクリーニングが入ります。
しかし、このハウスクリーニング費にはエアコンは含まれていません。
国土交通省のガイドラインによると、ハウスクリーニング費やエアコンクリーニング費は大家さん負担となっているのです。
しかし、場合によってはこれらの費用が入居者に請求されることがあります。
賃貸住宅を契約する時に、このようなクリーニング費がどうなっているのかはきちんと確認しておくことをおすすめします。
一般的には、エアコンのクリーニング費用を入居者が支払うことはほとんどありませんが、汚れや臭いが異常にひどい場合には、支払う必要が出てくるでしょう。
このようなことも、契約時によく確認しておきましょう。
賃貸住宅のことはまず大家さんか管理会社に相談を!
賃貸住宅のエアコンは臭いが気になってしまうことも少なくありません。
しかし、勝手にクリーニングなどを行ってしまうと、そのことが原因で故障してしまうことも考えられます。
クリーニングなど何か行う際には、必ず大家さんか管理会社に連絡・相談をしましょう。