マンションのリフォームが決まったら、忘れてはいけないのがご近所への挨拶です。
今まで、ご近所とのトラブルがなかったとしても、このようなリフォームの挨拶がなかったことで、ご近所トラブルにつながる場合もあるようです。
では、マンションでのリフォームが決まったら、どうしたらいいのかお話ししていきます。
マンションでのリフォームが決まったら?
住んでいるマンションのリフォームが決まったら、まず最初にしなければいけないことは、管理会社や管理組合への報告です。
これは、マンションの規約となっている場合が多いので、それに沿ってきちんと対応していきましょう。
管理会社や管理組合に伝えることで、マンション全体に事前告知することができます。
また、リフォームの計画を進めるにあたってマンション新築時の「施工図」があるととても重宝します。
施工図は、管理組合や管理会社が保管する義務があるので、必要なときに依頼することで手に入れることができます。
そして、管理組合や管理会社からリフォームの履歴についても聞いておくといいでしょう。
過去のリフォームがどの程度の規模で行われたか把握することで、リフォーム計画の参考になります。
他にも、リフォームにおいての注意点や不明点を聞くこともできますから、メモ帳などを用意しておくと良いでしょう。
管理会社や管理組合に報告した後は、マンション内のご近所へリフォームの挨拶する準備を始めましょう。
リフォームの挨拶は業者に任せてるから必要ない?
リフォームをする際、業者によってはマンション内への挨拶を引き受けてくれることもあります。
しかし業者のなかには、挨拶するのと同時に、リフォームの営業をすることもあります。
また、そういった業者の営業だと思って玄関口での対応を嫌がり、挨拶ができない住人もいるでしょう。
ですから、業者だけに任せるのではなく、施主としてみずから挨拶に行くことが大事です。
では、業者と施主が挨拶まわりをするとなると、どういうパターンがあるかみていきます。
①業者が挨拶した後に施主が挨拶に行く。
②業者と施主、一緒に挨拶に行く。
③施主が挨拶に行った後に業者が挨拶に行く。
この3パターンとなる場合が考えられます。
このなかで一番おすすめなのは、③となります。
施主が挨拶に行った後に業者が挨拶に行くとなるほうが、「自ら早々にお知らせする」という意味で、ご近所への心証はいいといえます。
次に②ですが、施主と業者が一緒に挨拶にいけるのであれば、営業の心配もなく安心ですね。
そして、できれば避けたいのが①です。
やはり、業者の挨拶の後に施主の挨拶となると「後まわし」という感じがしてしまいますね。
ですから、やはり③が特におすすめです。
先に施主が挨拶に行き、「リフォームに関して質問や、要望がある場合は、業者に直接聞いてくださいね」と一言付け加えておきましょう。
そうすることで、「ご近所だから我慢しないと」と思うことも、施主ではなく業者に直接いえるので、ご近所間のトラブルには発展しにくくなるでしょう。
リフォームの挨拶でマンションのご近所に伝えることとは?
マンション内のご近所へリフォームの挨拶に行く前に、何を伝えるのか準備しなければなりませんね。
では、挨拶時に伝えるべき内容をご説明していきます。
①工事の期間
マンション内のご近所にとって、工事の期間がどれくらいになるのかは重要なことです。
期間を知っているか知っていないかでは、心構えが変わってきます。
②作業をする時間
期間と同じく、作業する時間帯も重要なことです。
事前に伝えられている時間内は、外出するといった対策もできます。
③工事をしない日
工事の期間や作業時間は、ご近所に少なからずストレスを与えてしまいます。
ですから、工事をしない日を伝えておくことで、ゆっくりと気を休めてもらうことができるでしょう。
④連絡先
リフォームに関して質問や要望がある場合、業者の連絡先がわからなければ施主のところに直接来るかもしれません。
できればご近所トラブルは避けたいことですから、業者に説明をしてもらったほうがいいので、挨拶時に業者の連絡先を伝えておきましょう。
マンション内で挨拶する範囲とは?
ここでは、マンション内で挨拶するべきご近所の範囲をお伝えします。
マンションでのリフォームは、工事の際に広範囲で騒音や振動が伝わりやすいといえます。
それは、マンションの床や天井が大きな部材1つでつながっているからです。
そのため、マンションの場合、わりと広範囲での挨拶が必要になります。
・両隣
・上の階「3軒」
・下の階「3軒」
この範囲で挨拶はしましょう。
特に直接上の階や直接下の階にあたるお宅は、影響が大きいでしょう。
なお、同じ階のご近所へはすべてに挨拶したほうがいいかもしれません。
そして、忘れてしまいそうになるのが、エレベーターや階段付近のお宅です。
エレベーターや階段を使って資材の搬入をすることもあります。
その場合、騒がしくなることも考えられますから、挨拶しておくことをおすすめします。
マンション内のご近所にリフォームの挨拶をする時期や時間帯は?
リフォームの挨拶に関しては、挨拶に行く時期や時間帯が気になることでしょう。
まず、挨拶をする時期ですが、遅くともリフォームの始まる一週間前には、マンション内のご近所への挨拶を終えるようにしましょう。
つぎに、挨拶に行く時間帯ですが、最もおすすめなのは、「土日の午前中」です。
土日は仕事がお休みの方が多いとされていますから、土日は在宅の可能性が高いでしょう。
そして、午前中であれば「11時から12時」くらい、午後であれば「14時から16時」くらいがおすすめです。
午前中に挨拶を済ませたいからと、休日の早めの午前中から行ってしてしまうと、場合によっては起こしてしまうこともあり得ます。
そして午後なら、昼食時、昼食の片付けがひと段落した時間帯がおすすめです。
平日の日中は留守の方も少なくないですから、避けたい時間帯でしょう。
どうしても平日に行くのであれば、夕方以降がおすすめです。
また、不規則な時間帯で仕事をしている場合も考えられますから、留守が続く場合は、「案内状」のようなお手紙を添えるといいでしょう。
リフォームの挨拶は手土産が必要?
リフォームの挨拶をする際、手土産は必要になるか気になりますよね。
地域によっては、リフォームの挨拶だけで手土産はなしのとこもありますし、挨拶と一緒に手土産を渡すところもあるようです。
以前、同じマンション内でリフォームの挨拶をされたことがあるなら、そのときどうしていたか思い出して参考にするのもいいでしょう。
また、業者によっては粗品を用意している場合もあります。
しかし、それだけではやはり気になるようでしたら、施主のほうでも用意しておくのもいいかもしれません。
リフォームの挨拶での手土産として人気があるお品をご紹介します。
・タオル
・洗剤
・ラップ
このようなお品に人気があるようです。
お茶やお菓子といった手土産も人気がないわけではありませんが賞味期限は余裕のあるものにしましょう。
価格帯として500円から1,000円程度で選ぶ場合が多く、そのような選択肢となるのでしょう。
のしについては、「改まった気持ちでお贈りする」という意味から、水引は紅白の蝶結び、外のしをつけましょう。
マンションでのリフォームはご近所への挨拶を忘れずに!
マンションでのリフォームは、騒音や振動がご近所に伝わってしまいます。
その不快感も、事前にしっかりとした挨拶、工事の説明があることで理解をしてくれることが多いでしょう。
両隣、上の階3軒、下の階3軒は忘れずに挨拶するようにしましょう。
挨拶の際の手土産を用意するのかは地域にもよりますが、用意する場合でも500円から1,000円程度で、のしをつけてお渡ししましょう。