一戸建やマンションを売却しようと思ったら、できる限り希望価格に近い価格で売りたいですね。
ただ、買い手側も大きな買い物になるため、できる限り理想に近い好条件の物件を探しています。
売り手にとっても買い手にとっても好条件となる物件には、様々な特徴があります。
売れる一戸建やマンションに共通する特徴をご紹介します。
物件が高く売れる条件
一般的にマンションは売れる、一戸建は売れにくいと言われますが、全ての物件に当てはまるわけではありません。
一戸建でもマンションでも、売れる物件には好条件がそろっていることがほとんどです。
高く売れる物件に共通している好条件とは何でしょうか。
まず、利便性というポイントが挙げられます。
最寄り駅まで徒歩10分以内、複数の路線が利用できる、バス停まで徒歩数分でバスの運行本数が多い、特急などが停車する駅である、などです。
続いて、スーパーマーケットやコンビニ、病院、金融機関などの商業施設が充実しているか、そしてその商業施設まで距離が近ければ更に好条件になります。
物件そのものに関しては、築年数が浅ければ浅いほど価値が上がります。
築年数が経っていても、メンテナンスがきちんとされていること、外観も内装もきれいに保たれていることが大切です。
物件を探している人によって、好条件となるポイントは異なります。
立地条件などは、買い手によって条件が異なりますが、物件のきれいさという点はどの買い手にも共通の好条件となります。
物件をこれから売ろうと思っている方は、物件の内装や外観、設備などのメンテナンスを定期的にしておくことで、有利な条件で売れる可能性が出てきます。
一戸建とマンションにおける資産価値の特徴とは
不動産をいつかは売却しようと考えている場合、将来的な資産価値を知っておくことが重要です。
希望通りに売れるかどうかは、不動産の資産価値にかかっているからです。
ここでは、一戸建とマンションにおける一般的な資産価値の特徴を見てみます。
まず、一戸建は土地の所有権が全て所有者にあることが挙げられます。
建物の資産価値は20年でゼロになるとよく言われますが、土地の価値はそのまま残り、建物を建て替えて新築になればまた価値が上がるという特徴があります。
立地条件でいうと、利便性の高い場所にはなかなか一戸建は建てられません。
そのため、郊外でも駅やバス停から近い、買い物施設が近いなどの好条件があるかどうかが資産価値を上げるポイントとなります。
続いてマンションの場合は、立地条件がよい物件が多いことが挙げられます。
駅や商業施設が近くて利便性が高い地域に建っていることが多く、そういったマンションは資産価値が下がりにくいという特徴があります。
また、マンションは建て替えが個人の意思ではできないため、劣化しにくい構造になっているかどうかも資産価値を上げるポイントになります。
一戸建は売却しにくい?
一戸建は売却しにくいとよく言われますが、本当にそうなのでしょうか。
一戸建は、立地条件がよく、更に居住用だけではなく投資用でも動きがあるマンションに比べると、売れるまでに時間がかかります。
一戸建は長く住むことを目的として購入しようとすることが一般的で、家の状態の他にも境界がしっかりしているか、土地の所有権など調べなくてはならないことが多いからです。
また、管理費を払うことでメンテナンスなどは管理会社に任せることができるマンションに比べ、一戸建は自分でメンテナンスをする必要があることも中古一戸建が売れにくい要因です。
更に築年数が経った一戸建の間取りは、現在の需要と合わないということも売却しにくい大きな要因となります。
最近は核家族が増え、広い居住スペースは必要なくなり、需要が減ってきたという点も挙げられます。
それでも庭付きの家に住みたいという人は多く、郊外では一戸建の方が需要があるケースも多くみられます。
立地条件が売却に大きく左右するマンションに比べ、一戸建は立地条件に関わらず売れるという特徴もあります。
以上のことから、売却しにくさはあるものの、一戸建だから売れないということばかりではないことがわかります。
高く売れる一戸建の特徴
一戸建でも高く売れる物件があります。
そういった一戸建に共通する好条件をご紹介します。
まず、立地条件が挙げられます。
ここでいう立地条件とは、マンションのような利便性ということではなく、周辺にどのような施設があるかという点です。
一戸建は、マンションのように駅から近いことが売れる条件ではない場合もありますが、スーパーなど商業施設が近いことは大きなポイントとなります。
また周辺にある施設だけではなく、墓地、高圧線、ゴミ処理施設といった施設があると売却しにくくなるため、周辺にそういった施設がないことも挙げられます。
続いて、安心感やイメージから、建物が大手ハウスメーカー施工の物件であることも売れる条件の一つです。
更に、家の内外装のメンテナンスがしっかりとされていることも重要です。
一戸建の場合は、居住中の内覧、ときには居住中に売却されることもよくあります。
床や壁、天井が古く感じないこと、水回りがきれいであること、壊れている設備がないこと、家具などがきちんと置かれ生活のイメージがしやすいことなども買い手の印象を左右します。
庭が乱雑になっていないことも重要です。
値下がりせずに売れる一戸建は、以上のような条件がそろっていることが多いです。
一戸建より売れるマンションとは
一般的に、一戸建よりもマンションの方が売りやすいと言われます。
それは、マンションは都市部など立地条件がよい場所に建っていることが多いという理由がまず挙げられます。
都市部などは土地代が高いうえに空地も少なく、一戸建を建てるのは難しくなります。
マンションは同じ立地条件ならば一戸建よりも価格が低いことが多く、広さやプライバシーよりも利便性を求める人には好条件になります。
また、マンションはセキュリティがしっかりしているイメージがあるため、ホームセキュリティを搭載していたり、オートロックなどの設備が充実していることも重要です。
更に、マンションは管理費を支払えば、共有部分のメンテナンスなどは全てやってもらえます。
庭いじりをしたくない、時間がなくて外回りの清掃ができないという人にとって、マンションは住みやすいでしょう。
利便性とセキュリティ、管理の手間を省けることが売れるマンションの特徴と言えます。
売れにくいマンションの特徴とは?
マンションは売れやすい傾向にあると前述しましたが、マンションであれば全て売れるということでもありません。
買い手が付きにくいマンションは、まず築年数が古いことが挙げられます。
一戸建のように自分のタイミングで建て替えができないことに加え、築年数が古いと管理費が高くなっていることが多いためです。
また、マンションを探している人は立地条件や利便性を求めている人が多く、立地条件の良さもポイントとなります。
大規模マンションは、周辺環境が整っているなど立地条件がよい物件が多く、人気がありそうに思えます。
実際内覧をする人も多く人気はあるのですが、複数の部屋が同時に売り出されると売れにくくなってしまうこともあります。
続いて、一戸建と同様、壁や床、水回りがきれいに保たれているかどうかも重要になります。
内覧の際に、クロスの色が変わってしまっていたり、設備が故障していたりすると買い手が付きにくくなってしまいます。
売れる物件の特徴を知って売却へ
高く売れる一戸建やマンションの特徴を挙げてきましたが、最初から将来的に売却する可能性があれば、立地条件などを考慮して購入しておくのも資産価値を下げない方法の一つです。
また、立地条件などがよくない場合でも、室内をきれいにし、メンテナンスをするといったことで自分で好条件にできる部分もあります。
買い手の目線で、内覧の際にこんな部屋に住んでみたいと思ってもらえる部屋を演出することも重要なポイントです。
自分が希望する価格にできる限り近い価格で売れたらいいですね。