マンションを購入して年月が流れ、フローリングの傷や汚れが目立つようになると考えるのが「フローリングの張り替え」です。
例えば友人の家を訪問した際なども、意外と目がいってしまうのがフローリングですね。
どうせお金をかけて張り替えるのなら、綺麗で納得のいく仕上がりにしたいものです。
この記事では、マンションのフローリングを張り替える際に知っておくと役に立つことを中心にご紹介します。
マンションのフローリング材!種類を知って張り替えに備えよう!
まず、マンションのフローリングの張り替えをするにあたり、フローリング材の種類についてお伝えします。
マンションのフローリング材は、大きく分けて「無垢(むく)」と「複合フローリング」の2種類あります。
ではまず、その特徴を確認していきましょう。
無垢とは、1本の木から切り出す「1枚板」でできたフローリング材です。
天然素材なので、本物の木のぬくもりや暖かみを感じることができ、長く使用すると味わい深い色になります。
見た目は高級感や重厚感があり、質感は大変滑らかです。
ただ、傷になりやすく値段が比較的高めです。
木によって、質感が違うという点も覚えておくとよいでしょう。
複合フローリングとは、いくつかの素材を重ねて作られたフローリング材のことです。
デザインの種類が豊富で、値段も無垢と比べるとリーズナブルであるといえます。
傷が付きにくく、劣化がしにくいといった特徴もあります。
ただ、無垢のように本物の木のぬくもりや暖かみを感じることはできないかもしれません。
マンションのフローリングを張り替える際に注意すべきこと!
マンションのフローリング材は、前述したように2種類あります。
ご自身の好みや用途などに合わせて、選んでいきましょう。
それを踏まえて、マンションのフローリングを張り替える場合に注意したいことについてお伝えします。
マンションのフローリングを張り替える際には、事前に管理組合などへ連絡を入れることをおすすめします。
購入したマンションはご自身の持ち物ですが、フローリングの張り替えは「リフォーム工事」という形になるため、業者が出入りしたり騒音になってしまったりすることがあるからです。
近隣の部屋の住人にもその旨を予め伝えておくと良いでしょう。
続いて注意することは、選ぶフローリングの遮音性です。
マンションの場合は特に、遮音性に優れたフローリングを選びましょう。
マンションは沢山の世帯が暮らしているため、周りの世帯への音の配慮は大切です。
下の階への配慮として、「一定基準の床の遮音性」が求められます。
フローリング材の遮音性能の指標として、「L値」または「L等級」という基準があり、数値が小さければ小さいほど、遮音性は高くなります。
一般的に、「LL45」を満たしていれば、フローリングを通して下の階に音がいき渡りにくくなるため、これを基準に選びましょう。
マンション以外でこのような規定がない場合でも、「LL45」を基準にフローリングを選ぶと安心なので参考にしてください。
また、マンションのフローリング材には、張り替え後のメンテナンスも考慮に入れて、なるべく耐久性にすぐれたコストパフォーマンスの高いものを選ぶことも大切です。
フローリング材で無垢を使用した場合、コーティングをすることで耐久性をアップさせることができます。
ただ、天然木がもつ独特の質感や手触りが損なわれてしまうため、そこに惹かれて無垢のフローリングを選択した方には向きません。
マンションフローリングの張り替えはリフォーム会社に依頼するのがおすすめ!
マンションのフローリングを張り替える方法は、リフォーム会社に依頼する方法とご自身でDIYする方法の2通りがあります。
昨今では、費用が抑えられるといった理由からDIYも人気です。
とはいえ、きれいな仕上がりに重点を置くのであればおすすめなのはリフォーム会社に依頼することです。
特に、部屋の隅、壁側などの細かい部分の仕上がりに大きな差が生まれるでしょう。
また、初心者の方の場合、「プチDIY」などとは異なり、フローリングの張り替えのような本格的なDIYは重労働であるといえます
予想以上に体力を消耗し、作業が進まないといった状況になってしまうこともあります。
リフォーム会社に依頼すれば、短時間でスピーディーに張り替えを完了してくれるのもメリットです。
そして、フローリングの張り替えを行う際は、基本的に部屋にある家具やインテリアなどを全て移動させてから作業に移ります。
張り替えが終了したら、家具を元の位置に戻し、部屋の清掃を済ませるところまでやってくれるので安心です。
ご自身でする場合、これらの作業も重労働になるといえるでしょう。
マンションフローリングの張り替え!リフォーム会社を選ぶポイント!
続いて、リフォーム会社に依頼する際のポイントについてお伝えします。
マンションフローリングの張り替えを依頼する場合、インテリアコーディネーターやインテリアプランナーといった部屋の空間を作り出すプロがいるところを選ぶことをおすすめします。
フローリングの張り替えは、部屋全体の印象を大きく変えます。
前述したようなフローリングの素材を熟知し、部屋にあるインテリアとのバランスのとれたフローリングを提案してくれるプロがいるところであれば、仕上がりに期待がもてます。
また、リフォーム会社に依頼する際、1社だけに見積もりを頼むのはやめましょう。
気に入った会社をいくつか見つけたら相見積もりを取り寄せ、じっくり比較や検討をしましょう。
このようにして、ご自身の納得のいく会社にフローリングの張り替えを頼みましょう。
次の項からは、リフォーム会社に頼んだ際の、マンションフローリングの張り替えにかかる費用についてご紹介します。
現在の床材から張り替え費用が分かる!はがしやすいカーペット・クッションフロア
続いて、マンションでフローリングに張り替える際の費用についてご説明します。
リフォーム会社に頼んだ際の、人件費などを含んだ費用なので参考にしてください。
フローリングの張り替えは、張り替える前に使用している床材の種類によって、施工するときの方法などが変わり、かかる費用にも差が生まれます。
張り替え前の現在の床材を3パターンにして、おおよその費用を確認していきましょう。
・カーペット、クッションフロアからフローリング
・畳からフローリング
・フローリングからフローリング
施工するフローリングは、マンションに必要な防音効果のあるものです。
まずは、カーペットやクッションフロアからフローリングに張り替えを行う場合についてご紹介ます。
カーペットやクッションフロアはがしやすいという理由から、張り替え費用は他のパターンと比較すると安価なようです。
例えば、6帖の居室の床を、複合フローリングに張り替えた場合の費用の相場は、12万円から15万円です。
同じ広さの居室を天然素材の無垢フローリングに張り替えたときは、13万円から17万円といったところです。
マンションフローリングの張り替え!上張りであれば比較的安価!
続いて、畳からフローリングに張り替えた場合のおおよその費用をご紹介しましょう。
畳からフローリングに張り替える際には、下地調整をする必要があるため、先ほどご紹介したパターンよりも費用が高くなります。
6帖の居室を例に挙げると、複合フローリングであれば19万円から22万円くらいでしょう。
また、無垢フローリングにする場合、20万円から24万円程度の費用がかかるようです。
畳からフローリングに張り替えをする場合は、床の下地調整をするときに、断熱材を入れることも可能なので参考にしてください。
冬の底冷えをこのような方法で回避できるので、足元が冷えやすい方にはおすすめです。
断熱材を入れるのにかかる費用は一般的に、およそ1万円前後のようです。
現在、床材にフローリングを使用している場合の張り替えは、その張り方によって費用が異なります。
元々のフローリングをはがさない場合の「上張り」は、全体の張り替えに比べて安く施工することができます。
例えば、6帖のマンションに複合フローリングの上張りだけ行った場合の費用は、およそ10万円から12万円で、無垢フローリングの場合はおよそ10万円から14万円です。
そして、このような部屋のフローリング全体の張り替えを行なった場合、防音効果のある複合フローリングであればおよそ14万円から16万円で、無垢フローリングであれば、15万円から18万円くらいです。
リフォーム会社に依頼してマンションのフローリングをきれいに張り替えよう!
マンションのフローリングの張り替えについていろいろとご紹介しました。
きれいで丁寧な仕上がりを重視するのであれば、リフォーム会社に依頼することがおすすめです。
見積もりは数社から相見積もりをとり、納得のいく会社を選びましょう。
ご紹介した費用はあくまでも一般的な価格になるため、ご自身でご確認してくださいね。