近年多くのマンションに導入されている、宅配ボックス。
不在時であっても、荷物を受け取ることができるのでとても便利です。
そんなマンションの宅配ボックスの使い方を、この記事でご紹介していきましょう。
使い方に加えて、注意点についてもご説明します。
多くのマンションで導入されている宅配ボックスとは?
それでははじめに、宅配ボックスがどのようなものかについてお話ししていきます。
宅配ボックスとは、不在時でも荷物を受け取ることができるように設置された箱のことをいいます。
宅配ロッカーとも呼ばれていて、主にマンションの共用設備として、郵便ポスト付近に設置されていることが多いです。
マンションのなかには、宅配ボックスと郵便ポストが一体型になっているものもあります。
仕事などで外出していることが多く、なかなか荷物を受け取ることができない人を中心に、宅配ボックスは強く支持されています。
マンションの宅配ボックスには大きく2種類あり、「ダイヤル式」と「電子式」というものがあります。
これらの使い方は後ほどご説明しますので、次の項では宅配ボックスのメリットについてお話をしていきます。
マンションに宅配ボックスがあるメリット
マンションの宅配ボックスの使い方をご説明する前に、宅配ボックスのメリットについてお伝えしていきます。
●不在時でも受け取りが可能
先ほども触れましたように、不在時でも荷物を受け取れることが一番ともいえるメリットでしょう。
●手間が省ける
24時間受け取り可能なため、宅配業者に再配達依頼をするといった手間が省けます。
配達業者が来るまで部屋で待機するといった、時間を拘束されることもなくなるので、マンションに設置されていると大変便利です。
●防犯性が高い
一人暮らしや小さいお子さまがいるご家庭であれば、マンションの防犯面も気になるかと思います。
「できれば、宅配業者に顔を覚えられるということは避けたい」と思う方もいることでしょう。
そのようなとき、宅配ボックスから荷物を受け取ることができれば、宅配業者と顔を合わせることもありませんね。
また、宅配業者を装った悪質なセールスからも回避することができるので、セキュリティ面でも安心といえるのではないでしょうか。
●宅配業者の手間を省ける
マンションの住人だけでなく、宅配業者の視点からみても、また配達に来なくてもいいので宅配ボックスがあると便利といえるでしょう。
マンションではデメリットになる点も…
メリットがある一方で、デメリットになる点もあります。
それは、コストに関してです。
宅配ボックスが設置されているマンションは、相場よりも家賃が高い傾向にあります。
なぜなら、これが設置されているマンションはオートロック物件であることが多いので、その分家賃が高く設定されやすいようです。
さらに、管理費も相場よりも高い傾向にあるといわれています。
特に宅配ボックスが電子式の場合は、それに必要な電気代・メンテナンス代などで高くなってしまうようです。
こういったコスト面でのデメリットが挙げられますが、それ以上のメリットを感じられると思いますので、宅配ボックスのあるマンションはやはりおすすめといえますね。
それでは次の項からは、宅配ボックスの使い方についてご説明していきます。
まずは、ダイヤル式の宅配ボックスです。
ダイヤル式宅配ボックスの使い方
それではここから、多くのマンションに設置されている宅配ボックスの使い方についてご説明していきます。
はじめはダイヤル式の宅配ボックスについてです。
まず、配達員が宅配ボックスに荷物を入れます。
そして、扉の前の3桁もしくは4桁のダイヤルを回し、暗証番号を設定します。
ダイヤル式の暗証番号は固定されていなく、その場で決めることが可能です。
「宅配ボックスの箱番号は〇番で、暗証番号は×××です。」と書かれた配達通知書を作成し、郵便ポストに投函するまでを、配達員が行ってくれます。
マンションに帰宅し宅配ボックスから荷物を受け取るときは、投函されている配達通知書に書かれた「箱番号」と「暗証番号」を合わせるだけです。
ちなみに受領印は、宅配ボックスに入れるとなれば当然直接行うことはできませんよね。
多くの場合、ボックスの中に押印の機械が搭載されていたり、業者向けにレシートのような紙が出てきたりするものが備わっているそうです。
電子式宅配ボックスの使い方
つぎは電子式の宅配ボックスの使い方についてです。
近年では、こちらの宅配ボックスが主流になってきており、新築マンションの多くに導入されています。
電子式といってもさまざまな種類があり、「磁気カード」や「ノンタッチキー」、「暗証番号」などで開錠します。
こちらの使い方も、ダイヤル式同様簡単ですのでご紹介していきましょう。
まずは、配達員が宅配ボックスの液晶画面の案内に従って、荷物を入れます。
そして、ダイヤル式と同じように配達通知書を郵便ポストに投函してくれます。
電子式の場合は、箱番号のみの記載がほとんどです。
この配達通知書を確認したら宅配ボックスから荷物を受け取るわけですが、もし「磁気カード」で開錠するものであれば、タッチしたりカードリーダーに差し込んだりして開錠しましょう。
お部屋ごとに固定の暗証番号が決まっている場合は、その暗証番号を入力すれば宅配ボックスの扉を開くことができます。
ダイヤル式も電子式も簡単に使うことができますので、ぜひ参考にしてみてください。
使い方と合わせて注意点も知っておこう!
2種類の宅配ボックスの使い方をご紹介してきましたが、注意しなければいけない点もありますのでご説明していきます。
●宅配ボックスに入れられない品物がある
以下のものは宅配ボックスに入れることができません。
・冷凍、冷蔵品
・宅配ボックスよりも大きいもの
・代金引換、着払いが必要なもの
・書留郵便
そのため、これらは通常どおりの配達となり、不在の場合は再配達もしくは受取りに行かなくてはなりません。
●マンションの宅配ボックスに空きがないことがある
宅配ボックスはマンションの部屋の数分設置されてはいません。
マンションには自分だけでなく多くの方が入居していますから、ほかの入居者も同様に宅配ボックスを利用します。
そのため、マンションに設置された宅配ボックスに空きがなければ、通常どおりの配達となってしまいます。
●暗証番号を忘れないようにする
電子式の宅配ボックスで暗証番号で開錠するタイプのものの場合、部屋ごとに固定の暗証番号が設定されています。
万が一暗証番号を忘れてしまった場合、暗証番号の再発行手続きが必要となってしまいます。
本人確認などで多くの時間を要することもありますので、忘れずに管理しておくようにしましょう。
マンションの宅配ボックスを利用してみよう!
近年、マンションへの導入が増えている宅配ボックスについてご紹介をしてきました。
ダイヤル式と電子式の2種類ありますが、どちらも使い方は簡単です。
何より不在時でも荷物が受け取ることができるメリットがあります。
しかし、利用する際は注意点もありますので、これらを頭にいれたうえで利用してみてください。