マイホームの購入を考えている方の中には、マンションの最上階に憧れを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マンションの最上階は見晴らしがいいばかりではなく、日当たりがいいなどのメリットがたくさんあります。
しかし、メリットばかりでもありません。
ここでは、マンションの最上階のメリット・デメリットをそれぞれ検証していきます。
マンション最上階のメリットとは?
マンションの購入を検討されている方からすると、最上階の部屋は憧れでもあるのではないでしょうか。
マンションの最上階に憧れを抱くには、たくさんのメリットがあるからでしょう。
デメリットなんてないと思う方も多いかもしれません。
それでは、そのメリットをみてまいりましょう。
・見晴らしがいい
マンション最上階での一番のメリットが、見晴らしのよさでしょう。
特に、高層マンションであれば、その見晴らしのよさは群を抜いています。
・日当たり、風通しがいい
マンションの最上階は遮るものがないことも多く、日当たりがいいです。
日射しがたっぷり入ることから暖かく、寒い季節は光熱費の節約にもなります。
また、風通しがいいこともメリットのうちの一つです。
・プライバシーが守られる
マンションが10階建て以上であれば、外からの視線はあまり気にする必要がありません。
そのため、気兼ねなくゆっくり部屋の中で過ごすことができます。
・騒音問題が起きにくい
最上階ですので、上階からの騒音に悩まされることがありません。
ただし、外からの騒音に関しては窓サッシの遮音性によって異なります。
マンション最上階は資産価値が高い!
マンションの最上階のメリットのうちの一つが「資産価値の高さ」です。
もちろん、マンション自体の立地や設備、管理面や専有面積の広さなどの差で価値は変わります。
しかし、同一マンション内で考えると、資産価値が高いのはやはり最上階なのです。
つまり、人気が高く、他の階の住戸より売却しやすいということです。
さらに、最上階は年数が経っていてもそこまで値下がりしないとも言われています。
ですから、将来的に引っ越すかもしれないということであれば、価格が高くても最上階購入を視野に入れることをおすすめします。
ちなみに余談ですが、管理体制がしっかりしているマンションは資産価値が目減りしにくいとも言われています。
管理体制がしっかりしていると、マンションの修繕などについて計画的に考えられており、適切な修繕が行われているからです。
どのような建物も必ず経年劣化していきますので、マンションの購入を検討される場合は、管理体制がしっかりしているかをチェックすることをおすすめします。
それでは、次の項よりマンション最上階のデメリットについて検証していきましょう。
マンション最上階のデメリットとは?
マンション最上階にはメリットしかないようにも思いますが、デメリットもあります。
・夏の暑さ
マンションの最上階は日当たりがいいことがメリットでもあるのですが、反対にデメリットにもなってしまうのです。
日当たりがいいと冬は暖かくていいのですが、暑い夏にはエアコンが効きにくく、部屋にいたら暑さをどうしても感じてしまいます。
特に西日が当たる部屋は夜まで熱が逃げず、いつまで経っても暑いです。
マンションによっては窓ガラスを遮熱性の高いものにしていることもありますので、暑さに弱い方は事前に確認するといいでしょう。
・価格が高い
最上階の物件は、他の階より価格が高いです。
一般的に、マンションの価格は階数が上がるほど、価格も上がります。
ただし、これは新築マンションに言えることです。
中古マンションであれば、最上階の価格が一番高いとも一概には言えません。
・エレベーターの待ち時間
マンションのエレベーターは基本的に一階で待機していることが多いので、最上階まで上がるまでに時間がかかります。
そのため、外出する際には毎回エレベーターがくるまで待機しなくてはなりません。
しかも、一度エレベーターに乗って一階まで降りてから忘れ物に気が付いて戻るにもまた時間がかかるのがデメリットでしょう。
気になる災害時!マンション最上階のデメリット
マンションの最上階に住んでいて一番気になるのが「災害」ではないでしょうか。
マンションの最上階は、地震が起きた際には揺れを最も感じやすいです。
そのため、安全対策は必須と言えるでしょう。
特に大きな家具などは倒れる危険を避けるため、壁や天井に固定しておく必要があります。
さらに、災害時にはエレベーターが使用できなくなります。
そうすると、階段を使用することになるため、水などの重たいものをその都度運ぶことが大変な作業となってしまいます。
そのことから、日頃から水や食糧品などを備蓄しておく必要があると言えるでしょう。
そもそも、災害時に避難するのに時間がかかることが、最上階のデメリットでもあるでしょう。
また、マンションは複数人が暮らす集合住宅ですから、自分の住戸以外から起きる火災の危険性も考えなくてはなりません。
しかし、建築基準法や消防法などによりマンションには防火設備が完備されているはずですから、そこまで心配し過ぎる必要もないでしょう。
最上階のメリット・デメリットから検証!最上階がおすすめなのはどんな人?
これまで、マンション最上階のメリットとデメリットをみてまいりました。
それでは、いったいどのような人にマンションの最上階がおすすめと言えるのでしょうか。
まず、何よりも「眺望」を優先させたい人ですね。
マンションの最上階の大きなメリットの一つが見晴らしのよさです。
さらに、外からの視線が気にならないので、気兼ねなくのんびりと過ごしたい人にも向いているでしょう。
反対に、暑さに弱い人はマンションの最上階はおすすめできません。
最上階住戸は日当たりがいい分、夏は熱をこもらせてしまいやすいからです。
また、マンションの最上階はエレベーターの待ち時間が長いため、せっかちな人にも向いているとは言えません。
さらに、災害に関して心配な方も、最上階は避けた方がいいかもしれません。
人によってそれぞれ「住まい」に求めるものが異なりますので、自分がどのようなことを優先したいのかよく考えてマンション最上階の購入を検討するようにしましょう。
マンションは階数だけじゃなく位置も重要!
マンションの最上階にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、階数だけではなく、住戸の方角や位置も重要になります。
方角に関しては一戸建てでも言えることですが、やはり南向きが人気があります。
また、マンションの最上階は西日の影響で夏場は夜になっても熱が逃げないということもあり、東向きの住戸も人気があります。
さらに、3方向に窓がある角住戸も人気です。
意外ですが、エレベーターがどの位置にあるかも人気に差が出ます。
つまり、価格差が出るということですね。
エレベーター近くは騒音が聞こえてきやすいため、エレベーターから遠い住戸の価格が高くなる傾向が多いようです。
これらをまとめると、マンションの最上階で南東向き、かつ、エレベーターから遠い住戸がマンションで最も価値が高い住戸と言えるでしょう。
メリット・デメリットを知ってマンション最上階の購入を検討しよう
マンションの最上階には、メリット・デメリットそれぞれあることが分かりました。
マンションの最上階に憧れのある方も多いでしょうが、憧れだけで購入するのではなく、しっかりといい点・悪い点を見極めて検討することをおすすめします。
マイホーム購入は人生の一大事ですから、後悔のない買い物になりますことをお祈りしています。