おしゃれな家で最近よくみかけるモルタル床の玄関。
スタイリッシュで憧れますよね。
しかし、モルタルを使うことについてメリットはもちろん、デメリットもあるのです。
それでは、モルタル床についてくわしくせまっていきましょう。
モルタルとは?
おしゃれなお宅でよくみかけるモルタル床ですが、玄関だけではなく、キッチンなどの室内でも使われることが多くなってきています。
そのモルタル、具体的にどのようなものなのかご存知でしょうか。
モルタルはコンクリートと一緒にされがちですが、両者には違いがあります。
モルタルはセメント・砂・水を混ぜてつくるもののことをいいます。
コンクリートは、セメント・砂・水に、砂利が加わったもののことをいうのです。
そのため、モルタルは砂利が入っていないので表面を滑らかに仕上げることができます。
また、セメントは砂利が入っているため頑丈なので、道路などハードに使われるところに活用されます。
当記事ではこのモルタルに焦点を当ててお話をしていきます。
最近、玄関土間にもよく使われるモルタルですが、実はメリットだけではなくデメリットもあるのです。
それでは、次項からお話をしていきましょう。
モルタルのメリットとデメリット!①
新築だけではなく、中古住宅のリフォームでも玄関によく使われる人気のモルタルですが、玄関だけではなく、他の場所でも使われることが多くなってきています。
しかし、モルタルにはメリットとデメリットがあります。
そのメリットとデメリットはどのようなものなのでしょうか。
それでは、いくつかの間取りパターンに分けてご説明します。
【玄関土間にモルタル】
住宅でモルタルを使う、一番多いパターンですね。
広い玄関土間は、外から帰ってきて自転車やベビーカー、アウトドア用品などをそのまま収納できるというものですね。
地震などの災害に備えて、防災グッズを置いておくという方も多いです。
床面がモルタルなので、土や泥で多少汚れても掃除がしやすいのがメリットでもあります。
しかし、当然デメリットもあります。
収納がいろいろできるといっても、あくまでもそこは玄関です。
なんでもかんでも収納していたら、雑多な印象になってしまう可能性があるのです。
玄関は家の中でも一番人目につきやすい場所なので、なるべく整理しておく必要があるでしょう。
モルタルのメリットとデメリット!②
引き続き、モルタルのメリットとデメリットについてお話をしていきましょう。
【キッチン床にモルタル】
室内にモルタルとは意外かもしれませんが、ここ最近人気でもあります。
キッチンは、水はねや油はねがどうしてもしてしまいますよね。
もしも、キッチン床が無垢の木を使ったフローリングである場合、あっという間にシミになってしまいます。
しかし、モルタルであればやはり掃除が容易なのです。
また、キッチンからパントリーにかけての床をすべてモルタルにした場合、ジャガイモやゴボウなどの泥がついた野菜をそのまま置いておくことができます。
もちろん、泥で汚れても簡単に掃除できるからですね。
ただし、モルタル床にすることで、反対にキッチンに土埃が入ってきやすくもなります。
そのため、まめな掃除が必要となるのがデメリットといえるでしょう。
【リビング続きにモルタル】
この間取りも見かけることがありますが、リビングの一部をモルタルにしてしまう間取りです。
そうすると、モルタルのところに薪ストーブを置いたり、室内にいながらDIYなどの趣味を楽しむことができるのです。
リビングの一部がモルタルで、その先に庭があるような間取りであれば気軽に外に出やすく、庭でのBBQなどにも最適です。
ただし、リビングとモルタルの境目には段差がどうしても生じてしまいます。
小さなお子さんや高齢者の方がいる場合は、足元に注意をする必要があります。
玄関土間、キッチン、リビングにモルタルを使用する場合のメリットとデメリットは以上のことが挙げられます。
新築やリフォームでモルタル使用を検討されている方は、参考にしてみてくださいね。
玄関土間にモルタルは寒い?
一般的に、玄関土間にモルタルを使うと「寒い」というイメージがあるのではないでしょうか。
寒い時期、コンクリートやモルタルを触るとひやっとした感覚がありますよね。
その理由は、モルタルの熱伝導率が高いためです。
冷たいモルタルに触ると、そこから体温が奪われてしまうので寒く感じるのです。
しかし、どうしてもモルタルを使いたいという方もいらっしゃることでしょう。
そのような方には、「床暖房」がおすすめです。
意外と思われるかもしれませんが、モルタル床を床暖房にすることが可能なのです。
先ほどもご説明したとおりモルタルは熱伝導率が高いので、一旦温まるとしばらく温かいです。
つまり、効率的に床を温められるということですね。
モルタルのイメージとして、「見た目がおしゃれだけど、寒いのがデメリットだな…」と感じている方も多いでしょうが、工夫次第で快適な場所にすることができるのです。
デメリットの一つ!玄関のモルタル仕上げはクラックに注意
家の顔となる玄関がモルタル仕上げだと、一気におしゃれな家に感じますよね。
しかし、そのモルタルですが寒いということ以外にもデメリットがあるのです。
それはずばり、「クラック」です。
クラックとはつまり、ひび割れのことですね。
モルタルは見た目がおしゃれですが、時間とともにクラックが入ってしまうことがデメリットでもあるのです。
もちろん、それが味になるからとお思いになる方はいいでしょう。
しかし、どうしてもクラックが気になってしまうのであれば、モルタル仕上げの玄関はおすすめできません。
ただし、「どうしてもモルタルがいいけど、クラックはちょっと…」という方には、クラック起こらないようにするために目地を入れる方法もあります。
しかし、目地が入ってしまうと雰囲気が変わってしまいます。
モルタルの一面滑らかな感じがお好みであれば、なかなか悩ましいところではありますね。
玄関はタイルの方がいい?
当記事に目を通して下さっている方の中には、これから新築やリフォームを検討されているという方で玄関をモルタルにするべきかタイルにするべきかを迷っているという方がいらっしゃるのではと思います。
そこで、玄関はモルタルがいいのかタイルがいいのか、お話をしていきましょう。
まず、モルタルに関してはこれまでご説明してきたとおりです。
タイルに関してですが、タイルはたくさんの種類から選ぶことができます。
ですから、家の雰囲気にピッタリのタイルを探すことが可能です。
しかし、モルタルであればグレーで無機質な雰囲気です。
かわいらしいデザインのお宅にはあまりそぐわないなど、家のデザインに左右されるものでもあります。
また、モルタルはタイルよりコストが安くすむので、人によっては安っぽいと感じることもあります。
特にモルタルにこだわりがあるということでなければ、タイルの方が選択肢があっておすすめかもしれません。
ただし、タイルにするならばそれなりのコストがかかることがデメリットですので、見た目なのか、コストなのか重点を置く場所を決めて玄関の床材を決めるようにしてくださいね。
モルタルにはメリットとデメリットがある
モルタル床は、見た目がスタイリッシュでおしゃれですよね。
また、汚れても掃除がしやすく、コストを安く抑えることもできるという嬉しいメリットがあります。
しかし、その反面、熱伝導率が高いことやクラックが入りやすいなどのデメリットがあることも事実です。
家の資材に取り入れる際は、モルタルのメリットとデメリットをしっかりと事前に把握するようにしてくださいね。