アパートの壁からも音は伝わる!防音効果を高める方法とは?

賃貸アパートに住みはじめると、隣室などから音が漏れ出してくることもあるでしょう。

このとき、多くの方は窓から聞こえてくると思い、窓へ防音対策をする方も多いかと思います。

しかし、音は窓だけでなく、壁からも伝わってくるのです。

この記事では、壁に行う防音対策と、防音効果を高める方法についてご紹介していきます。

アパートに住むと「音」がストレスの原因に

アパートを借りて住みはじめると、隣室や上下階の部屋から漏れ出す音に気になってくることがあります。

特に隣室では、住まいとなる部屋が壁をはさんで隣合わせになっていることも多く、壁を伝って音が聞こえてくるのです。

一度気になってしまうと、かすかな音にも敏感になってしまい、これがストレスにもつながってしまいます。

さらに、「自分の音も隣に聞こえてるのでは?」と思い、自分の音にも気にしてしまう場合もあるのです。

そうなれば、日常生活を送ることに神経を使ってしまいますので、どんどんストレスは増していきます。

そんなストレスを少しでも軽減させるためには、まずは隣室の音が聞こえにくくなるような防音対策を施すことが大切です。

後ほどアパートの壁に行う防音対策についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

壁もアパート内の音の響きやすさに関係する?

先ほど、壁を伝って隣室の音が聞こえてくるとお話をしましたが、そもそも壁から音が伝わってくるのか疑問に思う方もいるでしょう。

ここで、その疑問についてお話をしていきましょう。

おそらく多くの方は、音は窓から伝わってくると思っているかと思います。

もちろんそのとおりで、音の大半は窓から室内に入ってきます。

しかし、音が室内に入ってくるのは窓だけではなく、壁にも当てはまるのです。

アパートの構造によっては壁がかなり薄いこともあり、隣の住人が電話で話している内容がわかるくらい、聞こえることもあります。

ですから、音の聞こえにくさを重視するのであれば、アパートの構造を把握しておくことも重要です。

では、どのような構造のアパートが防音に期待できるのでしょうか。

次項でお伝えしましょう。

防音を重視するなら!借りるアパートは構造から選ぼう

防音を重視するのであれば、アパートの構造を把握しておくことが大切です。

ちなみに、アパートの構造は大きく4つに分かれます。

・木造
・鉄骨造
・鉄筋コンクリート造(RC造)
・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

日本の気候に適していることで、住宅でもアパートでも木造が多いです。

しかし、木造は上記の4つの構造の中でも特に遮音性が低いため、音が響きやすい構造なのです。

もし防音を重視するのであれば、RC造もしくはSRC造が良いでしょう。

なぜなら、これらの構造は、部屋と部屋の間の壁がコンクリートで作られているからです。

壁をコンクリートにすると壁の密度が高くなり、遮音性も高まるのです。

これに加えてその壁の厚さが15cm以上あれば、より防音への効果が期待できます。

しかし、RC造などは遮音性が高いということで、家賃も木造と比較すると高く設定されています。

高い家賃ということで借りるのを断念する方もいるでしょうから、次項からは木造アパートにも可能な壁への防音対策についてご紹介していきましょう。

壁に行う防音対策!家具の配置を工夫しよう!

それではここから、アパートの壁に行う防音対策についてお話をしていきます。

壁に行う対策として、手軽にはじめられるものは家具の配置を工夫することです。

本棚やクローゼットなどの高さのある家具を壁側に配置するのです。

そうすることで、壁から伝わる音を家具が遮ってくれます。

また、家具を壁側に配置する際は、壁にピッタリと配置するのではなく、1cmくらいの隙間を空けて配置することがポイントです。

1cm程度空けることで、壁と家具の間に空気の層ができるのです。

空気の層ができれば、より防音への効果が期待できますので試してみてください。

もう1つのポイントは、本棚を壁側に設置する際は、本を本棚に隙間なく詰めておくことです。

本を隙間なく詰めておくことで、本棚の密度が増すのです。

前の項でも少しお話ししましたが、密度が高くなれば遮音性も高くなりますので、本を隙間なく入れて密度を高めるようにしましょう。

壁への防音効果をより発揮させる方法とは?

アパートの壁に行う防音対策として、家具の配置についてお話をしてきました。

もちろんこれだけでも防音への効果は増しますが、住んでいるアパートによっては効果が薄い場合もあります。

そこでここでは、より防音効果を発揮させる方法をご紹介します。

どうするかというと、遮音シートと吸音材を用いるのです。

遮音シートは、その名のとおり音を遮断する効果が期待できるシートです。

本来は内壁に使用されるものですが、壁に貼りつけることでも効果を得ることができます。

また、吸音材はウレタンやスポンジで作られた、音を吸収するための製品です。

遮音シートの上に貼ることで、より防音効果が発揮されます。

2つの貼り付け方もいたってシンプルです。

まず家具を配置する前に、遮音シートを剥がせるタイプの両面テープで貼りつけます。

このとき、壁紙を傷つけないために壁にはマスキングテープを貼り、その上に両面テープを貼って、遮音シートを貼ると良いでしょう。

貼りつけた遮音シートの上に吸音材を貼りつけて、家具を配置すればOKです。

実際に試してみた方も、「音が以前よりも伝わりにくくなった」と実感していますから、隣室からの音に悩む方はぜひ試してみてください。

自分が発する音にも防音対策を!生活音を遮断しよう

ここまで、アパートの壁から伝わる音への対策についてお話をしてきました。

しかし防音対策は、自分が発する生活音にもしておくことが大切です。

例えば足音です。

部屋の中を歩く際に発する足音は、意外と下の階に伝わっています。

そのため、足音への対策もしておきましょう。

足音の防音対策としてできることは、1つはスリッパを履くことです。

スリッパを履くことで、足音がスリッパに吸収されるのです。

また、歩くスペースにコルクマットを敷くことも防音効果が期待できます。

そして、テレビや音響機器にも注意しなければなりません。

何の対策もせずに、これらを壁側や床に直置きしてしまうと、隣室や下の階に響いてしまうこともあり、トラブルになってしまうことも否定できません。

ですから、テレビなどへの防音対策も忘れずにしておきましょう。

まず、壁や窓の近くにテレビや音響機器は設置しないようにします。

さらに、隣室や下の階にこれらの音が響かないように、柔らかいタオルなどを敷いておきましょう。

これだけで、テレビなどの音を隣や下の階に響きにくくしてくれます。

前述した遮音シートや吸音材を、テレビなどの近くに貼ることもおすすめです。

周囲からの音も気になるでしょうが、自分が発する音への対策も忘れずに行ってくださいね。

壁にも自分にも防音対策を施そう!

アパートに住むと周囲から音が聞こえてきますが、この音は壁からも伝わってきています。

そのため、音に悩んでいる方は壁に防音対策をしておくことが重要です。

また、周囲の住人とトラブルにならないためには、自分自身にも防音対策をしておくことが大切です。

自分の足音などが下の階の住人にとって騒音となっている場合もありますので、ご紹介した方法を参考に対策してみてください。