賃貸もしくは分譲マンションを建てることになったとき、悩むことのひとつが「マンションの名前」ではないでしょうか。
マンションの名前も宣伝手段のひとつとされ、ネーミング次第でそのマンションの印象が決まるともいわれています。
人気のあるマンションにするために、マンションの名前はよく検討して決めましょう。
この記事では、マンション名を決めるポイントについてお話ししていきます。
マンションの名前に人気が左右される?その重要性とは
マンションを建てることになったとき、どんなマンション名にするかも悩まれることでしょう。
「インパクトのあるカッコイイ名前にしたい」と考える方もいるでしょうが、安易に決めてしまっては後に後悔する可能性もあるので注意しなければなりません。
というのも、マンションの名前は、それ次第でマンションの入居率も影響するともいわれているくらい、大事な宣伝手段のひとつなのです。
例えば、家賃などの条件が同等の物件が2軒並んでいるとします。
片方のマンションの名前が「◯◯荘」で、もう片方が「パークサイド◯◯」です。
家賃などの条件が同等でも、名前だけを聞くと受けるイメージは違いますよね。
どちらかといえば、「パークサイド◯◯」のほうがおしゃれで爽快感のある感じに聞こえるかと思います。
内見をしてどちらもさまざまな条件が同等であるなら、「パークサイド◯◯」のほうを選ぶ方が多いのではないでしょうか。
マンションの名前は、入居すると多くの場面で住所欄に書くことになりますから、響きの良い少しおしゃれな名前のほうが入居者に好まれる傾向にあります。
なかには、マンションの名前を聞いて入居を辞めたという人もいますので、マンション名は人気を左右してしまう本当に重要なものなのです。
マンションの名前を決める前に注意すること!
人気を左右してしまうといってもいいくらい、マンションの名前は重要であることをお伝えしたところで、ここからはマンションの名前を決める際のポイントについてお伝えしていきましょう。
まずは、マンション名を決める前に注意してほしいことをお話しします。
注意点としては3つありますので、1つずつお話ししていきます。
●近隣のマンションにもあるような名前にしないこと
建てているマンションの近くにアパートやマンションがある場合、同じような名前にするのはおすすめとはいえません。
郵便物を間違えられる恐れがあることもそうですが、不動産経営においては、いかに自分の物件を多くの方に選んでもらえるかが重要です。
そのために、周辺の物件にはないような響きの良い名前をつけると、近隣の物件とも差別化でき、多くの方の目に留まりやすくなるのではないでしょうか。
●一般的に使われている文字を使用すること
建物を建てれば登記をしなければなりませんから、特殊な記号であったり旧字体、顔文字だったりの使用は避けるのが賢明といえます。
インパクトのあるマンション名が人気とは限らない!
引き続き、マンションの名前を決める前に注意してほしいことをお伝えしていきます。
●読みにくい名前は避けること
「マンションを建てるのだからインパクトのあるカッコイイ名前にしたい!」と思う方も多いと思いますが、読みにくい名前は避けるようにしましょう。
特にタワーマンションでは、「○○シティ・○○グランデ・◯◯タワーイーストコート・◯棟・×××号室」というような名前が多くありますが、「長くて住所を書いたり言ったりするときに困っている」という入居者の声もあります。
また、先ほどお話ししたような顔文字や、人気バンドやアニメの名前などがマンション名に入っていると、「住所を伝えるとき恥ずかしい」といった声もあります。
ですから、いくらインパクトがあり且つカッコイイからといって、長すぎたり大げさすぎたりする名前ですと、入居者から敬遠される恐れも否定できないので、避けることをおすすめします。
マンションの名前を決めるポイント
それではここで、マンションの名前を決めるためのポイントについてご説明していきましょう。
マンションの名前を決めるためには、先ほどの注意点を踏まえ、下記の5つを意識することが重要です。
・簡潔でシンプルなうえ、分かりやすい名前であること
・分かりやすく美しい字形であること
・名前を聞いたときの音の響きが爽やかで心地よいもの
・ほかのひとにも言いやすい名前であること
・意味や字面などに個性があり、覚えやすい名前であること
つまり、簡潔にいってしまえば、「書きやすい、分かりやすい、聞きやすい、言いやすい、覚えやすい」といった名前であることです。
人気のあるマンションにするためにも、どんな言葉が良いかじっくり検討して、且つオリジナリティのある名前をつけてみましょう。
マンション名は組み合わせが重要!
マンションの名前を決める際は、先ほどのポイントを踏まえたうえで、言葉の組み合わせも重要です。
組み合わせのパターンとしては、
●「人名or地名」+「賃貸住宅用語」
例:コーポ◯◯、◯◯ハイツ、◯◯荘(◯◯に人名や地名が入ります)
●「人名or地名」+「外語」
例:エバーガーデン◯◯
●「人名or地名or外語」+「造語」
例:エステートピア◯◯(エステート+ユートピアの造語)
といったものが挙げられます。
近年では、「ヴィラ」や「メゾン」などといった、フランス語を用いた名前をつけることも人気です。
そして、組み合わせる際に重要なのは、マンションの立地環境や地域性、歴史性、ターゲットとする入居者のイメージなどを想像して、これらに合う言葉を選ぶことです。
的外れな言葉を選んでしまうと、あまり印象のよくないマンションになってしまうこともありますので、注意して決めましょう。
人気のエリアでは地名を名前に含めることがおすすめ!
マンションの名前を決める言葉の組み合わせのなかに「地名+賃貸住宅用語」などがあるように、マンションの名前に地名をつけることは多いです。
建てているマンションが人気のエリアにあるのであれば、マンションの名前に地名をつけてみてはいかがでしょう。
というのも、マンション名に地名がついていると、検索したときにヒットしやすいといわれているのです。
例えば、東京の人気エリアのひとつでもある港区であれば、「麻布」や「青山」といった地名を含んだマンション名は数多くあります。
駅名であれば、「赤坂」や「六本木」とついたマンションが多いようです。
このように、マンションの名前に駅名や地名を入れることで、そのエリアでマンションを探している人の目に留まりやすく、ネットで検索したときにもヒットしやすくなるといわれているのです。
目に留まる数が増えれば内見数も増えるでしょうから、内見で気に入ってもらえれば入居につながる可能性も高まります。
さらに、港区のようなエリアは、エリア自体がブランド力を持っているため、そこに住んでいるというステータスが入居者にとって大きな意味を持つこともあります。
ですから、もし建てているマンションが人気エリアに位置しているのであれば、地名をマンションの名前に含めてみても良いかもしれません。
入居者のことも考えたマンション名にしよう!
マンションの名前は、ネーミング自体がマンションの宣伝手段のひとつともなり得ますので、安易に決めてしまっては後に後悔してしまうかもしれません。
ここでは、名前を決める際の注意点やポイントをお伝えしましたので、これからマンションを建てる方の参考になれば幸いです。
入居する人を困らせない、親しみの持てるマンション名をつけるようにしましょう。