新築で注文住宅を建てるのであれば、ぜひとも「収納」にこだわっていただきたく思います。
比較的自由に設計できるハウスメーカーであれば、細かなところまで好きなように決められるメリットがあります。
当記事では、その中でも「洗面所」の収納について焦点を当ててお話ししていきます。
収納にこだわると、想像以上に快適空間になりますよ。
新築で「収納」は重要なポイント!
新築を建てる際、注文住宅であれば比較的自由に設計できるというメリットがあります。
そのため、各部屋ごとにたくさんの収納をつけることもできますが、やたらと収納をつくるのは考えものです。
なぜなら、スペースがあるからと不要なものまでため込んでしまうことになるからです。
かと言って、不要なものをため込まないようにと、あえて収納を減らしてしまうのもおすすめできません。
ここで大切なことは、新居に持って行く荷物を把握しておくことです。
とても面倒な作業にはなりますが、自分たちの今持っている荷物、これから新しく買う予定のあるものをリストアップします。
そして、それぞれをどこにどれぐらいの量を収納するかチェックします。
そこから、どのように収納をつくるか検討するのです。
例えば、お子さんがいらっしゃるご家庭であれば五月人形やひな人形があることが多いですよね。
このようなものは収納スペースを多くとるうえ、一年の中でもほんの少ししか飾らず、ほとんどしまっておくことになるので、設計の段階でどこに収納しておくかを決めておく必要があるのです。
あらかじめ収納場所を決めておかないと、いざ住み始めてから何をどこに収納していいかわからず散らかったままになってしまいかねません。
ですから、新築を建てる際は設計の段階で何をどこに収納するかを決めておくようにしましょう。
それでは、いろいろな収納の中でもここからは洗面所に焦点を当ててお話ししていきます。
整理整頓が難しい洗面所の収納は機能的にしよう
新築を建てる際には各部屋に収納をつくる場合が多いですが、その中でも洗面所の収納は他の場所よりもどういう収納にしたらいいのか難しい面があります。
多くの場合、洗面所は脱衣スペースと同じことが多いです。
そのため、毎朝の洗顔や毎日の入浴で、収納してあるものの出し入れの回数が多い場所なのです。
ものの出し入れが多いということは、それだけものの移動があるということなので、常に整理整頓を心がけていないとあっという間に散らかってしまうのです。
他の場所は綺麗でも、洗面所だけ雑多な印象というのはよくある話です。
洗面所で使うものは、歯ブラシ・歯磨き粉・コップ・髭剃り・ドライヤー・整髪料・化粧品…と、すぐに思いつくようなものでもたくさんありますよね。
しかも、比較的こまごましたものが多いので、余計に散らかってしまいやすいのです。
このように整理整頓が難しい洗面所は、収納を機能的にすることで快適な空間にすることができます。
新築時につくる洗面所収納のおさえるべきポイントとは?
洗面所や脱衣スペースを快適空間にするには、それぞれのものの収納場所を確保し収納する必要があります。
しまうべきところにものがきちんと収納されていれば、気持ちがいいだけではなく、掃除がしやすいというメリットもあるのです。
さらに、洗面所が整理されていると、「使いたいものがない!」といったことも起こりません。
収納をきちんとすることですべてがいい方向に向かい、結果的に快適な空間となるのです。
しかし、ただ収納をつくればいいというものでもありません。
収納するべきものの大きさに合わせた収納スペースにすることが大切なポイントなのです。
例えば、洗顔フォームを収納しようとしているスペースの奥行きが深いとどうでしょう。
奥行きが深く、たくさん収納できるからと歯磨き粉やうがい薬などを一緒に置いてしまったら、洗顔する度にとりづらくてイライラしてしまう原因ともなります。
また、洗面所はお風呂場の脱衣スペースと一緒の場合が多いので、湿気がこもりやすくもなります。
そのため、洗面所に収納棚をつくる場合には、使う資材に気を付けなくてはなりません。
注文住宅を新築する際は、これらのポイントについて忘れないようにしましょう。
洗面台収納には開き戸・引き出しどちらがいい?
以前は下部分が開き戸のタイプになっている洗面台の収納が多く見受けられました。
しかし、近年では引き出しになっていることが多くなってきました。
新築の注文住宅を建てるのであれば、洗面台の収納を開き戸にするのか引き出しにするのか、もしくは造作してもらって自分が考えた収納にしてもらうのかなど、いろいろと選択肢があります。
いったい何を選ぶといいのか悩ましくもありますが、もしも洗面所のスペースがそれほど広さが取れなさそうであれば、洗面台の収納は引き出しタイプがおすすめです。
引き出しであれば、引き出すことさえできれば、真正面に行かなくても中のものを取り出すことができますが、開き戸であれば真正面に行かないと中のものを取り出すことができないためです。
ただし、洗面台を造作するのしても既製品の洗面台を採用するにしても、一般的に引き出しタイプの方が費用が高い傾向にあります。
そのため、洗面所の広さや予算との兼ね合いで、収納をどうるすか決めるようにするといいでしょう。
新築の洗面所に設置する収納棚には扉を付けるべき?
さきほどお話ししたように、洗面所は脱衣スペースを兼ねていることが多いです。
そのため、洗面台の収納の他にも、バスタオルや着替えなどが収納できるように棚を設置することがあります。
洗面所にそのような収納が必要ないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、入浴のたびにわざわざクローゼットに着替えを取りに行く必要がないので、脱衣スペースに収納があるととても便利なのです。
せっかくの新築ですから、できるだけ生活動線も便利なものにしておきたいものですね。
その棚ですが、扉を付けるべきかどうか悩ましくもあります。
扉を付ければ、どのように収納しても散らかっていても扉を閉めれば中が見えないので便利です。
その反面、いちいち扉を開けなくてはなりません。
さらに、扉が棚の端部分のスペースに干渉するので、案外使いにくいのです。
扉を付けなければそのような使いにくさはありません。
しかし、扉がないことで、常に整理整頓をしておかなければ散らかったときにとても目立ってしまいます。
このことから、棚に扉を付けるか付けないかは一長一短と言えるでしょう。
洗面所収納の便利なアイデア!
新築時は洗面所の収納をどうしようか考えることができますが、いざ暮らし始めてから案外不便だったということも少なからず出てくることでしょう。
しかし、少し工夫することで便利な洗面所収納に生まれ変わるかもしれません。
さっそくそのアイデアをご紹介しましょう。
洗面所まわりで使う生活用品はたくさんあります。
そのため、当初予定していたものよりも多くなってしまい、収納スペースが足りなくなってしまったということもあるでしょう。
その場合、洗面台収納の扉裏を活用しましょう。
既製品の多くの洗面台は、鏡自体が扉になっていることが多いです。
その扉裏にマスキングテープを貼ってから、100均などでも購入できるフックを取り付けましょう。
そうすることで、ヘアゴムや、挟めるクリップに歯磨き粉を挟んで吊るしておくこともできます。
マスキングテープを貼ることで、扉裏にフックの剥がし跡がつくこともありません。
洗面台を造作したため鏡自体に収納がない場合は、おしゃれなカゴを用意してそこに収納しきれないものをしまいましょう。
このとき、生活感の出るものはできるだけ見えないところに収納し、見栄えするおしゃれなものを出してカゴに収納するようにするといいですよ。
そしたら、雑多な印象どころか、おしゃれな印象の洗面所となるでしょう。
収納は計画的に考えよう
家の新築で、「収納」に重要性を感じる方はそう多くはないかもしれません。
しかし、収納について事前にしっかりと考えておくことで、新しい住まいが快適空間になるのです。
少々面倒と思われるかもしれませんが、これから長く暮らすであろうマイホームでの生活を気持ちよく送るためにぜひ収納について考えることをおすすめします。