最上階・角部屋でもデメリットがある?マンションを選ぼう

マンションを購入したい、または賃貸マンションに引っ越しをしたいと決めたならば、「マンションのどの部屋に住むか?」ということも考えることとなります。

なかでも、「最上階」や「角部屋」にあこがれを持つ方は多いのではないでしょうか。

しかし、実際に住んでみると良いところだけでなく、デメリットも見えてきます。

今回は、マンションの最上階や角部屋に住むことのメリット・デメリット、そして、そのほかの部屋のメリットについてお話ししていきます。

マンションに引っ越しをしたいと思った時には

見晴らしの良いマンションの最上階に住むことに、あこがれる方も多いと思います。

そのため、売り出された新築分譲マンションは、最上階から売約されることが多いようです。

また、最上階と同じくらい人気なのが、角部屋という条件です。

どちらも、よく耳にする人気の部屋の象徴ですが、実際には最上階・角部屋であるということに、どのようなメリットがあるのか、詳しくはわからない方も多いのではないでしょうか。

また、マンションの立地や「マンションが何階建てか」ということによって、そのメリットの内容は、少しばかり変わってきます。

そのため、漠然としたあこがれや、人気だからという理由だけで決めてしまうと、あとで後悔することにもなりかねません。

まずは、引っ越しをしたいマンションの立地などを知り、そこからご自分にあった条件の部屋を探すことをおすすめします。

マンション最上階に住むメリットとは?

それではさっそく、あこがれのマンションの最上階、実際にはどのようなメリットがあるのかをお話ししていきます。

〇見晴らしの良さ

言わずと知れた最大のメリットは、やっぱり眺めの良さにあります。

周りに視界を遮るものがなければ、夜は美しい夜景を眺められ、朝は清々しい朝日がたっぷりと入り込み、見晴らしの良い景色が広がります。

〇生活音

上階がないことから、足音などの生活音を気にすることはありません。

また、角部屋であればさらに隣人の生活音に対するリスクも減ります。

〇日当たり・風通しの良さ

日当たりが良いことから、冬でも日中は暖かく過ごせます。

風通しも良く、換気すればこもった空気を一気に流すこともできるので、光熱費の節約にもつながります。

〇防犯性

高層マンションになるほど、防犯・セキュリティ性は高くなります。

低層階に比べると、空き巣などの被害率は少ないとされています。

〇売却時

マンションを手放さなければならなくなったときでも、最上階であれば「早く、高く」売れることが多いです。

さらに、最上階で角部屋だった場合にはより好条件で売却されやすくなります。

最上階であるがゆえのデメリットとは

あこがれのマンションの最上階。

しかし、なかには最上階であることをデメリットに思ってしまうこともあるのです。

それでは、最上階に住むデメリットについてお話ししていきます。

△価格

分譲・賃貸どちらであっても、最上階の価格は高めに設定されています。

階数が上がるにつれて高くなることが多く、それが角部屋だった場合にはより高く設定されます。

△夏場の暑さ

日当たりが良いことから、夏場は特に暑さを感じることがあります。

直射日光を受けた屋根からの熱もダイレクトに伝わり、部屋によってはクーラーの効きが悪く感じられることもあります。

△エレベーターの待ち時間

エレベーターの台数やマンションの階数によっても変わってきますが、エレベーターが最上階に到着するのには時間がかかります。

特に、朝の通勤時間帯のエレベーターは、より時間がかかってしまうことがあります。

徒歩1分の「駅近マンション」であったとしても、エレベーター待ちに時間がかかるため、その分も計算に入れなければなりません。

△災害時

何かしらの災害があった際、ほとんどのエレベーターは一時使えなくなってしまいます。

そのため、非難するにも最上階からは時間がかかってしまいます。

また、エレベーターが復旧するまでは階段を使うこととなり、最上階を行き来するのはとても大変です。

地震が起きたときには、低層階に比べて揺れが大きく感じることもあります。

マンション人気の角部屋!住むとどんなメリットがある?

マンションの最上階とともに人気なのが、角にあたる部屋です。

角部屋に空室が出たりすると、大きく宣伝する管理会社も多いですよね。

こちらも部屋数には限りがあり、分譲・賃貸問わず早い段階で埋まってしまいます。

では、実際に住んでみるとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

〇風通しが良い

角部屋の場合、他の部屋よりも窓が多く設計されている場合があります。

そのため風通しが良くなり、方角によっては日当たりも良くなります。

〇生活音

最上階でない限り、上階からの生活音は避けられませんが、隣接する部屋が一部屋のため騒音のリスクは少なくなります。

〇部屋の設計

他の部屋よりも角部屋の方が、広く作られていることがあります。

部屋数に違いがある場合や、収納スペースが多いといったこともあります。

角部屋にはデメリットもある!?

人気のはずの角部屋ではありますが、実際に住んだことのある方からはデメリットに感じられた点も挙げられています。

引っ越ししたいと思っているマンションの立地なども考慮しながら、これからお話しするデメリットについても考えてみましょう。

△騒音

外に面している部分が多いため、場所によっては走行音や人の声などの騒音が聞こえやすくなります。

階数が高くなると人の声などは聞こえにくくなる分、風の音などの自然音が響いてくることがあります。

これは最上階であっても同じで、自然音は聞こえてくるといえます。

△防犯

他の部屋よりも窓が多くついつい開放的になるため、覗かれやすいというリスクもあります。

また、死角になりやすい角部屋は、空き巣に狙われやすいといえるでしょう。

△価格

最上階と同じように、やはり角部屋も他の部屋に比べると価格が高めに設定されていることが多くあります。

最上階・角部屋以外の部屋にも良いところはある!

人気のあるマンションの最上階や角部屋にもデメリットがあるのと同じく、その他の部屋にも良い点はたくさんありますのでご紹介していきます。

□ 1階の場合

1階に住んだ場合、エレベーターを使わなくて済むのはメリットといえます。

朝の忙しい通勤時間帯にエレベーター待ちすることもなく、荷物の出し入れやちょっとした買い物に出るのも楽チンです。

また、災害時にはすぐに避難できます。

さらに、1階は人目につきやすいことから、逆に空き巣被害は少なく狙われにくいとされています。

価格設定も1階だと低めのところが多いようです。

□ 中部屋(角部屋ではないその他の部屋をいいます)

両隣に部屋が隣接しているため、外気との接触する面積は少なくなります。

外気の影響を受けにくいので、夏は涼しく冬は暖かくなり、冷暖房効率が上がります。

また、そのことから結露も起こりにくくなり、カビなどの発生を抑えられます。

家具の配置も決めやすく、角部屋よりもレイアウトがしやすいといえます。

このように最上階・角部屋でデメリットとして挙げられた点が、その他の部屋では逆にメリットとして挙げられることがあります。

自分に合った条件で探そう!

この記事を読み終えた時、きっとマンションの最上階・角部屋のイメージは少し変わってきたのではないでしょうか。

家族状況や立地条件は、それぞれのケースで違ってきますので、デメリットの少ない最上階・角部屋の物件もあります。

まずは何を一番の条件とするかを見極め、内覧で細かい点を確認し、そのうえでどの部屋を選ぶのがベストなのかを考えていきましょう。