マンションをリフォームしてシステムキッチンを新しく!

理想のキッチンを実現させるために、リフォームを考えているという方は多いでしょう。

使いやすいキッチンなら、毎日の料理や皿洗いも捗りますね。

この記事では、ご自宅がマンションであることと想定し、システムキッチンをリフォームするときの費用や注意点についてご紹介します。

システムキッチンのリフォームに興味があるという方は、ぜひともご一読ください。

「システムキッチン」とは?「セパレートキッチン」との違い

今回は、マンションのキッチンリフォームについてお話ししていきますが、そもそも「システムキッチン」とはどのような構造なのでしょうか。

システムキッチンとは、シンクやコンロ、調理台などが一体化しているキッチンのことを指します。

各パーツには「ワークトップ」という天板がのせられ、フラットになっているのが特徴です。

隙間や凸凹がないので、見た目がスッキリするだけでなく使い心地にも優れているでしょう。

〈システムキッチンのメリット〉

①お手入れしやすい

②家事動線がスムーズで作業しやすい

③収納スペースが使いやすい

④デザイン(カラー)のバリエーションが豊富

⑤最新機能を組み込むことができる

そんなシステムキッチンの他には、「セパレートキッチン(別名:セクショナルキッチン)」というタイプもあります。

こちらは、シンクやコンロが独立している構造で、好みのパーツを組み合わせることが可能です。

しかしながら、高さにバラつきがあるためか、システムキッチンよりも汚れが溜まりやすいと言われています。

今回はシステムキッチンに焦点を当てていきますが、「特定部分だけをリフォームしたい」「工期はなるべく短くしたい」という方は、セパレートキッチンを選んでみるのも良いでしょう。

マンションに多い!システムキッチンの種類

前項では、システムキッチンのメリットや、セパレートキッチンとの違いをお伝えしました。

システムキッチンにはいくつかの種類がありますから、リフォーム前に必ず把握しておきましょう。

【I型システムキッチン】

シンクやコンロ、調理台が一列に並んでいるのが特徴です。

壁付けになっていることが多く、比較的狭いマンションでも取り入れやすいでしょう。

いまだに需要は高いことから、各メーカーでも豊富に扱われています。

【L型システムキッチン】

各パーツがL字に配置されています。

I型よりも作業スペースを多く確保することができますが、角の部分はデッドスペースになりやすいと言われています。

しかし、炊事中の移動距離が少なくて済むのは、うれしいポイントですね。

【対面型システムキッチン】

対面型には、造作壁を組み合わせたタイプと、吊戸棚のないオープンタイプがあります。

調理中でもリビングの様子がうかがえるので、お子様のいるご家庭にはぴったりでしょう。

コスト面から考える!マンションのキッチンリフォーム

マンションでよく見かける、代表的なシステムキッチンの種類をご紹介しましたが、ここではコスト面で比較してみましょう。

一番ローコストだと言われているのは「I型システムキッチン」で、その次に「L型システムキッチン」、「対面型システムキッチン」と続きます。

もちろん、グレードや機能によって価格が左右されますので一概には言えないのですが、このような順番となりました。

スペースの広さや構造をイメージすれば、当然の結果だと思います。

また、キッチンの場所を移動させたり、元あるキッチンタイプの構造を変更する場合には、工事費用が上乗せされていきます。

なるべく費用を抑えたいとお考えであれば、キッチンの場所やタイプは変えずに、修繕したり新しいものに交換するのがおすすめです。

I型から対面型に変更するとなると、費用だけでなく工期も長くなります。

大掛かりな工事になることは避け、バージョンアップさせる感覚でリフォームしてみると節約できます。

マンションのキッチンリフォームで注意すべきこと

ここでは、マンションのキッチンリフォームで注意したいことについてお話しします。

まずはじめに認識していただきたいのは、マンションには「管理規約」があるということです。

それぞれのマンションによって規約の内容は異なりますが、リフォーム可能な部分は定められています。

基本的に、登記簿上で「専有部分」とされている箇所にしか手を加えることができません。

●専有部分…居住空間

●共用部分…エントランス、廊下、エレベーターなどの共用設備

住戸を仕切っている壁や天井、コンクリート、基礎部分は共有部分になりますから、一戸建てとは違い、リフォーム内容にも制限がかかります。

最もシビアだと言われているのは「水回り」のリフォームで、キッチンや浴室、トイレ、洗面台などがこれに含まれます。

自由に配管経路を変更することはできませんから、位置変更が難しくなるケースも多いのです。

キッチンに限っては、IHクッキングヒーターに変えたい場合、電圧の問題が発生することも考えられます。

電圧工事はマンションの管理組合に申請する必要があるかもしれないので、特に注意してください。

ワークトップに注目!使いやすいシステムキッチンを目指して

せっかくマンションのキッチンをリフォームするのであれば、使い心地やデザインにこだわりたいところです。

押さえておきたいポイントがあるので、チェックしておきましょう。

《ワークトップの高さ》

ワークトップの「高さ」は重要なポイントで、高すぎても低すぎても使いにくくなってしまいます。

作業しやすくなる高さの計算式は、「身長÷2+5(cm)」です。

例えば、あなたの身長が160cmだったとしましょう。

すると、「160÷2+5=85」ということになります。

各メーカーのシステムキッチンも、標準サイズとして「80cm」「85cm」「90cm」の中から選べることが多くなっています。

・身長が160cm以下なら、80cmタイプ
・身長が160cm程度なら、85cmタイプ
・身長が160cm以上なら、90cmタイプ

こちらを目安にすると良いでしょう。

《ワークトップの材質》

ワークトップの高さに続き、「材質」にも目を向けてみましょう。

○ステンレス

耐久性や衛生面に優れており、コストは基本的にリーズナブルです。

無機質な雰囲気なので、好みは分かれるでしょう。

○人造大理石

近年人気の人造大理石は、見た目に高級感があり、インテリア性に優れています。

ただし、ものによっては「変色しやすい」「ひび割れしやすい」との指摘もあります。

リフォーム業者の探し方について

最後に、マンションのキッチンリフォームで重要な「業者探し」について触れたいと思います。

リフォーム業者の選び方はさまざまですが、基本的には地元の業者を選ぶようにしましょう。

何かトラブルがあったときや、相談したいときなど、すぐに対応してもらえたほうが安心で便利だからです。

いくらお気に入りの業者があっても、遠方だと不都合なことが多くなります。

近所のリフォーム業者を探すには、

・町中にある広告看板
・配られているチラシ
・近所の方の口コミ情報
・インターネット検索(地域名や駅名などで絞っていく)

上記のような方法があります。

何社か目星をつけてから、見積もりをとっていくことも大切です。

会社の雰囲気や対応を比べながら、あなたにぴったりのリフォーム業者を探してください。

システムキッチンをリフォームして快適な日々を!

新しいシステムキッチンを手に入れたら、きっと毎日の家事が楽しくなりますね。

しかしながら、マンションにお住まいの場合は、管理規約の存在を忘れてはなりません。

種類やコストにも目を向けながら、どのシステムキッチンを導入すべきなのか考えていきましょう。

使いやすさやデザインにこだわり、満足のいくリフォーム内容にしてください。