一戸建て賃貸のオーナーを目指す方必見!メリットとリスク

居住者のいない一戸建てを所持している方もいるのではないでしょうか。

その一戸建てに人が住める設備が整っているようであれば、一戸建て賃貸のオーナーとなり、賃貸経営をすることをおすすめします。

一戸建て賃貸は人気が高く、うまく経営すれば長期に渡って安定した家賃収入が見込めます。

今回は、一戸建て賃貸のメリットやリスクについてご紹介していきましょう。

一戸建て賃貸は需要が高い?

一戸建て賃貸のオーナーになろうか悩んでいる方は、安定した家賃収入が得られるのか不安ですよね。

また、そもそも契約してくれる借主が現れるのかも心配する点です。

そのようなことを踏まえて、ここでは一戸建て賃貸の需要についてお話ししていきましょう。

まずお伝えしたいのは、一戸建て賃貸は、非常に「需要が高い」ということです。

それは一戸建て賃貸が、賃貸住宅全体のわずか0.1%しか存在していないことが関係しています。

また、一戸建て賃貸に住みたいと思う方は子供のいるファミリー層が多く、またそれ以外の居住希望者も、賃貸住宅に求めるたくさんの要望があります。

・子供が家の中で走りまわる騒音ストレスを軽減したい
・ペットを飼いたい
・テレビや音楽を好きな時間に楽しみたい
・敷地内に車を駐車したい
・庭でガーデニングがしたい
・持ち家感覚で賃貸に住みたい

上記のさまざまな要望は、賃貸アパートやマンションでは難しい問題ばかりです。

しかし、一戸建て賃貸であれば、ほとんどの要望に応えることができるのです。

オーナー必見!一戸建て賃貸は利回りが良い

一戸建て賃貸のオーナーがまず気にするのは、どのくらいの家賃収入が望めるのかといった点でしょう。

賃貸アパートと比べると、一戸建て賃貸はかなり利回りが良いと言われています。

大手ハウスメーカーの場合、賃貸アパートが8%ほどの利回りで経営をすすめるのに対し、一戸建て賃貸は約20%もの利回りを期待することもできます。

まず、一戸建て賃貸であれば、15万円以上の家賃でも珍しくはありません。

ここで、800万円ほどの価格の木造の一戸建て賃貸があると仮定します。

この家賃が15万円の場合、「15万円(家賃)×12ヶ月÷800万円(家の価格)=22.5%」という数値が算出されます。

また、一戸建ての築年数が古いなどの理由で、家賃が8万円ほどしかとれなかった場合は、「8万円(家賃)×12ヶ月÷800万円(家の価格)=12%」となります。

8万円ほどの家賃でも、大手ハウスメーカーの賃貸アパートよりも利回りの良い12%となることが分かります。

こうして見ると、賃貸アパートのオーナーよりも、一戸建て賃貸のオーナーの方が、経営で成功する可能性は高いと言えるでしょう。

一戸建て賃貸は立地に左右されない

一戸建て賃貸のメリットとして、「立地に左右されない」という点があげられます。

先ほど、「一戸建て賃貸は需要が高い」というお話をしましたが、通勤や通学に多少不便があったとしても、「それでも一戸建てに住みたい」と考える方が非常に多いのです。

立地に左右されないという点は、オーナーとしては借主を見つけやすいというメリットに繋がります。

また、一戸建て賃貸は「変形地」や「狭小地」といった土地にも対応できます。

変形した土地はアパートや駐車場には向いておらず、価格が安かったり、売れ残っていることが多いものです。

一戸建てであれば、変形地でも効率良く、数件建設することが可能でしょう。

これから一戸建て賃貸を新築しようとお考えの方は、価格の安い変形した土地を狙うのがおすすめです。

一戸建て賃貸のオーナーは管理負担が少ない?

実際に一戸建て賃貸のオーナーになると、どのような負担があるのでしょうか。

この負担という部分で見ると、一戸建て賃貸の方が、賃貸アパートよりも管理負担が少ないと言えます。

その理由は、一戸建て賃貸は「世帯数が1つ」であるためです。

賃貸アパートには多くの借主が住むことになりますが、人が多い分トラブルも多く発生します。

住民トラブルの内容はさまざまで、オーナーが間に入って仲裁を行うこともあります。

また、アパートでは住人が退去するたびに、部屋の修繕やクリーニング業者の手配をしなければなりません。

毎月の家賃の支払いも、漏れがないかチェックし、漏れがある場合は催促を行う必要があります。

そのため、戸数が多ければ多いだけオーナーの負担が増えるのです。

それに比べると、一戸建て賃貸は基本的に1世帯のみのため、管理すべきことは少ないでしょう。

退去は数年に1度のペースでしょうし、一戸建ての庭や玄関回りの掃除や草むしりは、借主が行うことが一般的です。

利回りが良く、管理負担も少ない戸建て賃貸は、魅力的だということが分かります。

一戸建て賃貸はオーナーから借主へ売却するケースが多い

一戸建て賃貸は借主が退去した後、最終的にオーナー自らが住まいにするという選択肢があります。

しかし、借主の中には「このまま一戸建てを購入したい」と申し出てくることも珍しくなく、むしろよくあることです。

借主としては、長く住んだ土地と住宅が気に入り、長く住むのなら「家賃を払い続けるよりも購入したい」と考えるのも不自然ではありません。

オーナー側としても、単純に一戸建てを売却するよりも、それまでの家賃収入などがある分、トータルで考えて多くの収入を得ることになります。

お互いにメリットがあるため、とても良い不動産売買だと言えるでしょう。

通常、賃貸をそのまま売却することは、アパートではあり得ないことです。

一戸建て賃貸の場合は、毎月の家賃収入のほかに、一戸建てを売却できるチャンスもあるということを覚えておきましょう。

一戸建て賃貸のオーナーになるならリスクも頭に入れておこう

一戸建て賃貸のオーナーになるのなら、メリットだけでなく、当然リスクも頭に入れておかなければなりません。

ここでは考えられるリスクをまとめてご紹介しましょう。

●家賃収入がゼロ

一戸建て賃貸に需要があっても、あまりに古い物件や、悪い条件がいくつも揃っていると、借主が決まらないことがあります。

その間はもちろん家賃収入はゼロです。

固定資産税や住宅ローン(ある場合)も発生するため、改善できる条件はリフォームなどで対策しましょう。

●家賃の金額が下がる

借主がなかなか決まらない時、家賃を下げて対応することがあります。

また、地域でファミリー層向けの賃貸物件が増えた時も、まわりに合わせて家賃を調整する必要が出てくることも考えられます。

そうなると、当初見込んでいた家賃収入が得られない可能性が高くなります。

●災害

地震や台風が起こり、住宅が破損してしまうこともあるでしょう。

この場合、住むのに支障がなければ良いですが、ガラスが割れたり、屋根が破損したりすると、すぐに修繕しなければなりません。

予想外のトラブルに対する心構えと、ある程度まとまった費用の用意が必要となるでしょう。

一戸建て賃貸はメリットがたくさん

一戸建て賃貸は、「需要が高い」「管理負担が少ない」「立地に左右されない」「売却の可能性がある」など、さまざまなメリットが存在します。

また、利回りが良い点も魅力的なポイントです。

これらは賃貸アパートにはないメリットとなるため、オーナーを目指すのなら、アパートではなく一戸建てをおすすめします。

そして実際に経営をスタートさせる前には、「借主が決まらない」「災害による修繕」などのリスクも十分頭に入れておくことが大事です。