夢のマイホーム実現のためには新築?リフォーム?徹底比較!

家を購入しようとするとき、新築で家を建てるのか、中古物件をリフォームするのか、迷う方は多くいらっしゃるでしょう。

どちらにもメリット、デメリットがあります。

また、生活スタイルや住みたい場所によっても、どちらが向いているか、変わってきます。

両方のメリット、デメリットに加え、生じる費用の差も比較してご紹介していきます。

自由度の高い新築!新築のメリット

中古物件をリフォームする場合と比較したとき、新築の住宅、中でも特に注文住宅で家を建てる場合、最大のメリットは、外観や間取りを思うまま、自由にできるという点です。

また、中古物件では構造上後付けできない設備も、最新の好きなものを設置することができます。

家を新たに購入する際の様々な希望が叶い、理想に近いマイホームを実現できる可能性が高くなります。

構造の面においては、新築の建売住宅の場合でも、建築確認申請の提出義務など、行政による検査が増え、耐震構造もしっかりしていて安心です。

更に全てが新しいので、メンテナンスなどの維持費用を抑えることができる上、10年間の瑕疵担保保証が付きます。

瑕疵担保保証とは、家の主要構造部分に問題があったとき、10年間は無償で保証を受けられる制度のことです。

そして、前にどのような人が住んでいたのか、なぜ中古物件になったのか、などといった心配も不要です。

自由・安全・安心、これが新築住宅のメリットと言えます。

知っておきたい新築住宅のデメリット

次に新築のデメリットを挙げていきます。

新築の一番のデメリットは、自由に設計したり、設備を設置したりできる分、費用がかかってしまう点です。

理想に近づければ近づけるほど、費用がかさんでいってしまうことがほとんどです。

また、注文住宅で新築を建てる場合、ハウスメーカーや建築業者との打合せが何度も必要で、実際に住めるようになるまでに時間がかかってしまいます。

更に、注文住宅だと完工まで住めず、建売住宅だと建築途中からの販売になることが多いため、実際の住み心地や景観などがイメージしにくいという点もあります。

そればかりでなく、周囲の状況や周辺の住人との兼ね合いもわからず、住んでから対応策を考えなくてはならなくなる可能性もあります。

そして、同じような価格帯で中古物件をリフォームする場合と比較すると、条件の良い土地には既に家や共同住宅が建っていることが多く、新築の方が立地条件が悪くなってしまうこともよくあります。

日々の買い物のしやすさ、通学路、駅までの距離などは、快適な生活をするうえで欠かせない、重要なポイントです。

理想の外観や間取りで家を建てても、周辺環境に納得がいかないと、ストレスになってしまいます。

新築で家を建てたり、購入したりする場合、周辺環境のリサーチも必須になります。

新築と比較したリフォームのメリット

最近は、中古物件が多く出回っていることもあり、中古物件を購入し、リフォームする方が増えています。

同じ立地条件、広さの新築物件と比較すると、中古物件のリフォームは、既存のものをそのまま使用できるため、費用が安く済む傾向にあります。

また、人気のエリアで新築を建てようとすると、競争率が高く、建てるのが難しい場合も多くあります。

その点、中古物件は数が豊富にあるため、住みたいエリアで妥協せず、家を購入できる可能性が高くなります。

また、周辺の状況や景観、周りに住む人の様子などを事前に調べることができます。

建物そのものも、事前に見ることができるため、住み始めた後のイメージを付けやすいというメリットもあります。

そして、後付けするのが難しい設備でなければ、ある程度自分好みに間取りや設備をアレンジすることができます。

一部の新築建売住宅より、自由度が高い場合も多くあります。

中古物件リフォームは、費用を抑えられること・エリアの選択肢の広さ・事前調査ができることが大きなメリットと言えます。

どうしても避けられないリフォームのデメリット

前述の中古物件リフォームのメリットで、ある程度のアレンジが可能と述べましたが、制限がかかることも多いため、全ての希望を叶えることは非常に難しいと言えます。

リフォームでは建物の基本的な構造は変えられないため、外構や外観を大きく変更することは難しくなります。

水回りも、場所を大きく動かして間取りを変えるのは難しく、もしできたとしても、費用がかさんでしまいます。

また、築20年以上経っている物件では、断熱材が入っていないことがあります。

1981年の新耐震基準以前の物件は、別途耐震工事が必要になることもあります。

リフォーム工事に入ってから、シロアリや雨漏りでの基礎部分の腐敗などが発見されるリスクも考えておかなければなりません。

そして、プロパンガスを都市ガスに変更したい場合や、インターネットの引き込みなど、前に住んでいた人次第で、インフラに余計な費用がかかる可能性もあります。

忘れてしまいがちなことですが、事前に必ずチェックが必要なポイントです。

新築の物件と比較すると、費用を抑えられることがリフォームの最大のメリットのはずが、気付くと新築と変わらないほど費用がかかってしまったという事例も多くあります。

中古物件を購入してリフォームする場合には、事前に住宅診断を受けることをおすすめします。

新築とリフォームにおける税金とローンの比較

新築物件とリフォーム物件購入時の、税金やローンを比較していきます。

新築でも中古物件リフォームでも、購入すると、いろいろな税金がかかります。

印紙税・固定資産税・登録免許税・不動産取得税などです。

これらの税金は、現行の制度では、新築の方が中古物件よりも優遇制度を受けやすくなっています。

例を挙げると、固定資産税が減額される措置や、不動産取得税における評価額の控除などです。

逆に、中古物件特有のものとしては、耐震、省エネ、バリアフリーのリフォームをすると、減税制度を受けられるものがあります。

次に住宅購入の際に、必ずと言っていいほど必要になるのが住宅ローンです。

この住宅ローンでは、建物の資産価値が低い中古物件に比べ、新築住宅の方が審査に通りやすい傾向にあります。

更に、新築住宅の方が、ローンの組み方がいろいろあり、選択肢が広がります。

中古物件はローンを組むために、一定の条件を満たさなければならない場合もあります。

ただ、中古物件は元々の金額が少ないため、返済期間も新築に比べて短くて済み、支払い総額を抑えられるメリットがあります。

以上のように、新築とリフォームでは、税金とローンにおいても、かかる費用が変わってきます。

新築とリフォームをどちらにするかを決める時、建築費用や税金の制度、ローンなど全てを含めた総額費用も、重要なポイントになりますね。

新築とリフォーム、どちらが向いているかを比較!

新築とリフォームを比較して述べてきましたが、新築とリフォームに向くのは、それぞれどのようなタイプでしょうか。

コストがかかってでも、夢に描いた通りのマイホームを実現させたい、理想通りの間取りにし最新の設備を付けたい、というタイプの方は、新築注文住宅に向いています。

事務所併用の住宅、ピアノ教室のために防音が必要など、特別仕様の住宅を建てる場合も、注文住宅が向きます。

家も設備も全て、とにかく新しさにこだわる、という場合は、注文でも建売でも、新築住宅ですね。

また、中古住宅は選択肢が多く、希望の条件に合った物件を選ぶのに手間がかかったり、見つけても住宅診断を受けたり、決まるまでに時間がかかってしまいがちです。

その手間が面倒な方は、新築物件にした方が、スピーディーに決められます。

一方、どうしても住みたいエリアがあるなど、場所にこだわりたい方は、中古物件の方が実現できる可能性が広がります。

周辺施設が充実していること、駅までの距離が近いことなど住環境を重要視するタイプの方も、希望を叶えやすいでしょう。

また、コストを抑えることが最重要ポイントという方も、リフォームに向いています。

何にこだわりたいのか、何を重要視するのかで、どちらに向いているのかを判断し、快適なマイホームを実現してください。

新築でもリフォームでも希望を叶えて素敵なマイホームを!

新築、リフォームを比較し、メリットとデメリットをご紹介しましたが、どちらにも一長一短で、優劣はつけられません。

家の購入は、大きな買い物です。

後悔しないために、希望条件を紙に書きだして、優先順位を付けてみるのも、考えをまとめるのにおすすめの方法です。

時間をかけてじっくり検討し、ずっと心地よく住み続けられるマイホームをぜひ手に入れてください。