増築した離れに渡り廊下を設置する!その費用と注意点とは?

子どもが結婚し、同じ敷地内で生活しようと考えている場合、空いているスペースにもう1つ住宅を建築するという選択肢もあります。

しかしこのとき、何でも好きな建物を建てられるというわけではなく、「離れ」を増築することになるでしょう。

ここでは、離れについてと、母屋と離れをつなぐ渡り廊下についてのお話をしていきます。

渡り廊下を設置する際の費用と注意点についてもご説明しますので、参考に読んでみてください。

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1つの敷地には1つの建物しか建てられない!

例えば息子が結婚し、同じ敷地内で息子夫婦と生活しようと考える方もいるでしょう。

近年では二世帯住宅に建て替える方も多いですが、なかには敷地内にもう1つ住宅を増築し、そこに息子夫婦が住むという場合もあります。

住宅と住宅の間に渡り廊下を設置すれば、何かあったときに行き来もしやすいですから、こちらを選択する方も多くいます。

しかし原則、1つの敷地には1つの建物しか建てられていません。

そのため、もう1つ一戸建てを建てられるスペースが余っていたとしても、2つの住宅を1つの土地に建つことは認められていないのです。

しかし、全ての建物がいけないというわけではありません。

一戸建てではなく「離れ」であれば、同じ敷地内に一戸建てと一緒に建てられることが認められています。

では、この離れとはどんな建物を指すのでしょうか。

次項でお伝えしていきます。

離れとはどんな建物?

1つの土地には1つの建物しか建てることができないため、一戸建て住宅を同じ敷地内に2つ建てることはできません。

もし息子夫婦のために用意するのであれば、「離れ」であれば建てることが可能です。

それでは、この離れはどんな建物を指すのでしょうか。

簡単にご説明すると、一戸建ての住宅に付属して使用される建物を、離れといいます。

これだけではわかりにくいと思いますので、一戸建てと離れの定義についてもご説明していきます。

まず一戸建て住宅の定義は、「居室+水回り3点セットのある建物」とされています。

水回り3点セットは、キッチン・トイレ・浴室のことです。

一方、離れの定義は、「居室+水回り3点セットの一部がある建物」です。

キッチン・トイレ・浴室の3点のうち、どれか1点でもなければ「離れ」と判断されているようです(自治体によって定義が異なる場合があります)。

ある自治体では、水回り3点セットがそろっていないと生活できないと判断されていて、どれか1点でも欠けていれば一戸建て住宅に付属する離れと判断されることが多いです。

そのため、息子夫婦のための家を同じ敷地内に増築したい場合は、水回り3点セットがそろっていない離れを建てることになるでしょう。

ではもし離れを建てることになった場合、母屋(元々建っている一戸建て住宅)と離れの間に渡り廊下を増築することは可能なのでしょうか。

離れに渡り廊下を増築しても問題はない?

離れを増築することになれば、渡り廊下も設置して、必要なときにスムーズに行き来できるようにしたいですよね。

母屋と離れの間に渡り廊下を増築すること自体は、何の問題もありません。

しかし、渡り廊下を増築する場合は、注意しなければいけないことがあります。

それは、母屋と増築した離れが同一建築物扱いになるか、別棟扱いになるかという点です。

例えば、元々建っていた建物と新築した建物の間を渡り廊下でつなげたとします。

そして、それらが同一建築物扱いになったとしてお話をすすめていきます。

もし同一建築物扱いになってしまうと、元々建っている建物は新築の建物の耐震・耐火基準と同じにしなければなりません。

そのため、増築したあとで、元々建っている建物を改築しなければならなくなってしまうのです。

同一とみなされるか別棟とみなされるかは、各自治体で判断が変わってきますので、ここではっきりとご説明することはできません。

しかし、渡り廊下が1階にあり、人の移動にしか使えない広さである場合は、多くが別棟扱いとされています。

心配な方は、住んでいる地域の自治体に確認してみるとよいでしょう。

増築した離れに渡り廊下を!その費用の相場はどれくらい?

離れを増築し、渡り廊下を設置することになった場合、気になるのがその費用でしょう。

渡り廊下を設置する際、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

渡り廊下の設置費用というのは、さまざまな条件次第で、金額も変動します。

条件には、以下のものが挙げられます。

・基礎の有無
・外壁の種類
・内壁の素材
・屋根
・渡り廊下の長さ、幅、高さ

おおよその金額ではありますが、もし母屋と離れをつなげる一般的な渡り廊下の場合は、リフォーム代として50~300万円が相場とされています。

ただし、床材や断熱材などをより品質の良いものにした場合は、もっと高額になるといえるでしょう。

そんなに費用をかけられないという方には、次の項でご紹介するものがおすすめです。

ぜひ参考にしてみてください。

費用を抑えたい方におすすめ!カーポートで渡り廊下

一般的な渡り廊下の費用の相場は、50~300万円とされています。

しかし中には、渡り廊下を増築するのにそんなにお金をかけられないという方もいるかと思います。

ここでは、そのような方々におすすめの渡り廊下をご紹介しましょう。

どんなものかというと、住宅の車庫としても使用される「カーポート」を渡り廊下として使うのです。

カーポートは、屋根と柱で構成された簡易的な車庫をいいます。

そのカーポートを母屋と離れの間に設置することで、雨が降っていても濡れずに渡ることが可能です。

設置費用も比較的安く抑えることができ、おおよそ20~80万円くらいで設置することができます。

渡り廊下の増築費用を少しでも安くしたいという方は、こちらを検討してみてはいかがでしょうか。

増築した離れに渡り廊下を設置する際の注意点

最後に、増築した離れに渡り廊下を設置する際の注意点についてお伝えしましょう。

まず1点目は、渡り廊下の「防火性」です。

万が一、どちらかの建物で火事が起きた際、渡り廊下を通じてもう一方の建物に延焼する危険性が考えられます。

そのため、建物と渡り廊下の開口部などに防火性能を備えておくことが重要です。

2点目は、遮音性です。

渡り廊下を通じて、隣のお宅の生活音などが聞こえてくる可能性もあります。

一度気になってしまうとずっと気にしてしまうのが音ですから、遮音性の面も注意しておくようにしましょう。

3点目は、耐震性にも極力配慮することです。

渡り廊下は2つの建物をつなげているので、地震の揺れの影響を大きく受けることになります。

耐震性の面も考慮して、渡り廊下を設置することをおすすめします。

最後の4点目は、増築の確認申請の可否です。

渡り廊下に屋根や壁があるかなどでも変わりますが、建築基準法では原則、「建物を増築する場合は増築する部分の床面積が10平方メートルを超えているとき、確認申請が必要」と規定されています。

ここでいう「建物」とは、屋根がついていて壁に囲われているものを指します。

したがって、床面積が10平方メートルを超えていて、なおかつ壁と屋根のついた渡り廊下の場合は確認申請が必須となるでしょう。

これらの注意点を押さえて、渡り廊下の設置をご検討ください。

増築した離れとの間に渡り廊下を設置しよう!

もし何らかの理由で敷地内に離れを増築した場合、スムーズに行き来できるよう渡り廊下を設置することをおすすめします。

その際、おおよそ50~300万円ほどのリフォーム代がかかることが考えられます。

しかし、ご紹介したカーポートなどで低いコストで渡り廊下を増築することも可能です。

その際はお話しした注意点を押さえたうえで、渡り廊下の設置を検討するようにしてください。