「アパート住まいでバイクを所有している場合、敷地内の駐輪場に置いても問題はないの?」というような疑問をお持ちの方は、多いのではないでしょうか。
この記事では、そういった疑問にお答えしつつ、バイクの保管場所・保管方法についてお話ししていきます。
気になる方は、ぜひご一読ください。
バイクは排気量で区分されている!
まず、基本的なお話ですが、一口に「バイク」と言っても、いくつかのパターンに分類することができます。
区別の仕方としては、排気量が目安です。
【道路交通法による区分】
●50cc以下のバイク
排気量が50cc以下なら、「原動機付自転車(原付)」と呼ばれます。
●50~400ccのバイク
排気量が50~400ccなら、「普通自動二輪車(普通二輪)」と呼ばれます。
●400cc以上のバイク
排気量が400cc以上なら、「大型自動二輪車(大型二輪)」と呼ばれます。
なお、運転免許の種類なども、道路交通法の区分で分けられています。
それぞれの名称を見てお分かりの通り、排気量が50cc以上となれば「自動車」と同じ扱いになるのです。
そうなると、駐輪場に置けるのは、50cc以下のバイクであることが原則だと言えますね。
コンパクトな原付だとしたら、駐輪場にも問題なく停められます。
しかし、アパートの敷地内ではどうでしょうか。
それについては、次項で詳しくお話しします。
アパートの駐輪場にバイクは置ける?
前項では、50cc以下のバイク「原付」であれば、自転車扱いになるとお伝えしました。
道路交通法だけで判断するなら、駐輪場に置いても問題ないということになります。
しかし、アパートによって管理規約やルールはさまざまです。
実際、どんな種類のバイクであっても、敷地内に停めることを禁止している物件は多いと言います。
それには、以下のような理由があります。
●エンジン音がうるさいから
バイクのエンジン音は大きいので、アパート住人からのクレームにつながります。
●大きくて邪魔になるから
普通の自転車よりも幅をとるため、ほかの住人から不快に思われることがあります。
●倒れると危ないから
重量のあるバイクが転倒してしまえば、住人が怪我をする恐れがあります。
こういった理由から、バイクの保管自体を受け入れられないというケースがあるようです。
しかし、「原付ならば問題ない」「どんなバイクでも構わない」というアパートがあることも事実ですから、一概には言えません。
アパートの駐輪場にバイクを置きたいときはどうする?
アパートの駐輪場にバイクを置きたいときは、もともと許可を出している物件を探しましょう。
「敷地内バイク可」とうたっている物件もあります。
そのような物件があれば、気兼ねなくバイクを停めることができますね。
また、入居前には、大家さんや管理会社へ直接問い合わせてみるのもひとつの方法です。
バイクの種類や大きさ、排気量、使用頻度などを伝えたうえで、駐輪場に停めることは可能かどうか聞いてみてください。
もし、駐輪場に停めることはできなくても、敷地内の一角を貸してくれる場合があります。
また、大型のバイクなら、自動車用の駐車場を契約してほしいと言われることもあるようです。
どのようなケースでも、アパートを管理されている方の指示に従うことが大切です。
路上駐車をしたり、許可されていない場所に勝手に停めてしまったりすることなどは、トラブルのもととなるので控えましょう。
駐輪場にバイクを置くときのポイント!
もし、アパートの駐輪場にバイクが置けるときには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
たとえ屋根のある駐輪所でも、雨風は入りやすいので、必ず「バイクカバー」はかけておいてください。
バイクは野ざらしになると、チェーン部分やメッキパーツがサビてしまいます。
そして、バイクカバーには、盗難防止効果もあります。
道路側に面している駐輪場は、人の目につきやすいです。
高額なバイクは狙われやすくなるので、パッと見ただけでは車種が判別できないように工夫しましょう。
ただし、バイクカバーのみの盗難防止対策では不十分ですから、ほかのアイテムも併用してみてください。
●チェーンロック
アパートの駐輪場に柵や柱があるなら、チェーンロックを連結させてみてください。
細いチェーンロックよりは、頑丈でしっかりとしたものがおすすめです。
●ディスクロック
ディスクロックとは、バイクのホイール部分に取りつける防犯アイテムです。
アラーム機能きつのものなら、より高い効果を発揮するでしょう。
●レバーロック
フロントブレーキレバーを引いた状態で固定します。
ディスクロックの外し忘れを避けたい方には、こちらのレバーロックをおすすめします。
アパートの駐輪場が使えないときは!?
それでは次に、アパートの駐輪場にバイクを置けなかったときのことを想定してみましょう。
まず、ご近所に「バイクの月極駐車場」はないか探してみてください。
平置きや屋外駐車場よりは、屋内に停めておけるところのほうが安心です。
こうした月極駐車場は、首都圏に多くありますが、出し入れのしやすさなども考慮しておくといいでしょう。
月極駐車場のほかには、バイク可の「トランクルーム」を借りるという手もあります。
トランクルームなら、バイク用品も一緒に収納することができて、大変便利です。
ただし、バイクの保管を許可していないケースもあるので、事前に確認しておいてください。
上記でご紹介した保管場所が見つからない場合、自動車用の屋外駐車場を借りることになるかもしれません。
野ざらしになるのはいけませんから、許可を得て「簡易バイクガレージ」を設置するのがおすすめです。
テントのような形式になっているものなら、一万円以下で購入することができます。
ただし、強風時に飛ばされないように、しっかりと固定しておきたいところです。
バイカーズマンションなら保管場所の心配なし!
最後になりますが、バイクを乗る人のためにつくられた賃貸物件があるのをご存知でしょうか?
バイク好きの集まる物件、それが「バイカーズマンション」です。
バイカーズマンションは、「ライダーズマンション」、「バイカーズアパートメント」と呼ばれることもあります。
賃貸物件でありながら、室内にバイクスペースが設けられているのです。
一階部分が乗り入れ可能なガレージになっていることが多く、住人用の洗車スペースまで完備されている物件もあると言います。
このようなマンションやアパートは、外観もスタイリッシュでおしゃれなつくりになっています。
住人同士での交流もしやすいので、バイク所有者から高い人気を誇っています。
「これから本格的にバイクに乗りはじめたい!」という方なら、ぜひともこのような賃貸物件を候補に入れてみてください。
近年は、都市部以外の地域でも、バイカーズ仕様の物件を見かけるようになりました。
バイカーズマンションなら、「引っ越したけれど、駐輪場にバイクが停められなかった…」という失敗を確実に防げます。
アパートの駐輪場にバイクを停めるなら!排気量と管理規約を確認
バイクは排気量で区分されており、50cc以下なら駐輪場に停めてもよいことが分かりました。
しかしながら、アパートの管理規約によっては、敷地内の乗り入れが許可されていないこともあります。
そのため、バイクを所有している方は、入居前に必ず確認しておきましょう。