アパートのリビングは防音対策して子供の騒音を軽減する!

アパートに住んでいる夫婦に子供が生まれたら、最初は幸せな気持ちでいっぱいでしょう。

しかし、子供は成長するにつれて、どんどん動きが活発になっていきます。

部屋の中で動き回ることで、物音や泣き声が響き、周りの部屋の住人に聞こえてしまう可能性があります。

騒音となると、深刻な住民トラブルに発展するケースもあるため、何かしらの対策をとる必要が出てきます。

今回は、子供が日中過ごすことが多い「リビングの防音」を中心に、詳しくお話ししていきます。

アパートはマンションよりも子供の騒音トラブルが多い?

アパートで家族が暮らす場合、子供が赤ちゃんから幼児くらいの間は、リビングでの足音や、泣き声などの騒音が頻繁に発生します。

いくら親が注意しても、このくらいの年齢の子供はコントロールがききません。

そのため、子供による騒音を完全になくすことは難しいでしょう。

アパートに住む世帯すべてに子供がいればお互い様とも思えますが、すべての住民に子供がいるわけではないですよね。

そもそもアパートは、マンションよりも騒音問題が起こりやすいと言われています。

それは、それぞれの建築の構造により言えるもので、アパートは一般的に木造や軽量鉄骨で造られていることが多いです。

木造は音を通しやすく、また軽量鉄骨も構造体から音を伝って響くという性質があります。

一方のマンションは、鉄筋コンクリート造となっているため、コンクリートが音を通しづらいという性質があることから、騒音が起こりにくいと考えられます。

上記のことから、アパートはマンションよりも騒音による住民トラブルが起こりやすいリスクがあります。

そのため子供のいる家庭では、きちんと騒音対策をとる必要があるのです。

アパートのリビングで過ごす子供の出す騒音とは?

子供は日中、アパートのリビングで過ごすことが多いですが、子供の出す騒音にはどのような種類があるのでしょうか。

以下でまとめて見ていきましょう。

●ハイハイの音

赤ちゃん時代の移動方法と言えば、全身を使って進むハイハイです。

好奇心が活発になる月齢のため、ひざを床にドスドスぶつけながら、部屋中をあちこち移動し続けます。

●歩く・走る音

ハイハイ期が終わると、子供は部屋の中で歩いたり、走ったりするようになります。

バランスを崩すことが多いため、勢いよく転んだり、ドタドタと走る音が部屋中に響きます。

●おもちゃで遊ぶ音

地味に大きい音なのが、子供がおもちゃで遊ぶ音です。

ブロックをわざと崩したり、持っているおもちゃをバンバン叩いたりすることで、驚くほど大きな音となることがあります。

●大声や泣き声

意味もなく大声で叫んだり、叱られて泣く声も騒音となります。

特に注意したいのは夜泣きで、静まった深夜に大声で泣くと、まわりの部屋に響き渡り苦情の原因となってしまいます。

●兄弟で遊ぶ音

1人ならまだしも、2人以上の兄弟でいると、けんかやふざけ合いによる騒音が起こります。

また、叱りつける親の声も騒音となってしまうことがあるため、注意が必要です。

子供がいる家庭のアパート選びの基準

子供がいる家庭では、最初のアパート選びが重要となります。

以下の条件に当てはまったアパートを選ぶと、騒音が起こりにくいと考えられるため、ご紹介しましょう。

●1階+角部屋

子供の足音は階下へ響き、声は隣へと響きます。

つまり部屋が1階であれば足音は問題なく、角部屋であれば隣接する部屋が少ないため、最も理想的と言えます。

●戸数が少ない

アパートの戸数が少ないと、どのような住人が住んでいるのかお互い把握しやすい利点があります。

顔を合わせたことがある人なら、「子供が幼児だから仕方ないか」などと思って諦めることもあるため、騒音の受け取り方に違いが出るものです。

●ファミリー向け物件

単身向けは避けて、ファミリー向けとうたっているアパートを選びましょう。

ファミリー向けに住んでいる住人は、子供に耐性のある人や子育て経験がある人がほとんどです。

ある程度の騒音は目をつぶってくれるでしょう。

●間取りが良い

自分の家のリビングと、隣の家の寝室が隣り合っている間取りは避けましょう。

横並びのアパートでは上記のような間取りが多いため、不動産会社での確認は必須です。

メゾネットタイプや、隣の家と左右対称になっている間取りのアパートを選ぶようにしてください。

アパートのリビングでの防音対策!「床にマットを敷く」

前項では、子供がいる家庭のアパート選びの基準をご紹介しました。

しかし、上記の条件がすべて叶うアパートはなかなかありません。

そのため、アパートのリビングに自分で防音対策をする必要が出てきます。

まずは、最も簡単に行える防音対策として、床に「ジョイントマット」を敷く方法をご紹介します。

子供の足音やおもちゃが落ちた際の音を軽減するために、ジョイントマットをリビングに敷き詰めましょう。

床にジョイントマットを敷くことで衝撃を吸収することができるため、防音対策となります。

もしジョイントマットが部屋のインテリアに合わないようでしたら、厚みのあるラグや低反発カーペットでも構いません。

クッション性のあるマットであれば防音効果が期待できるため、好みのマットを探してリビングに敷いてみてください。

廊下や子供部屋にも敷いてみても良いでしょう。

アパートでの防音!リビングの壁や窓に行う対策は?

アパートのリビングでの防音対策として、先ほどは床に厚みのあるマットを敷く方法をご紹介しました。

続いては、壁や窓の防音を考えていきましょう。

まず壁ですが、「遮音シート」や「吸音シート」を貼ると効果的です。

これらはホームセンターで購入でき、DIYで貼り付けることが可能です。

壁を伝って響く、子供の声などに効果が期待できるでしょう。

また、背の高い家具は壁に少し隙間を作って、並べて設置します。

本棚やタンスなどで壁をふさぐことで、壁を通過する音を軽減することができるでしょう。

また、窓に行う防音対策を見ていきます。

窓は、ガラスに防音フィルムを貼る、また防音カーテンを設置すると効果的です。

窓が大きいと、そこから音漏れが起こり隣の部屋に響きます。

窓もしっかり防音することで、騒音を軽減することに繋がるでしょう。

アパートの住民にあらかじめ挨拶をしておくことも重要

アパートのリビングにできる、さまざまな防音対策をご紹介しました。

しかし、騒音問題に最も効果的なのは、「直接アパートの住民に挨拶をしておく」ことでしょう。

先ほど、アパート選びの基準で、戸数の少ないアパートをおすすめした理由と同じく、あらかじめ顔を合わせて挨拶しておくと、騒音を不愉快に感じにくい傾向があるのです。

もちろん、度を超えた騒音の場合はクレームとなることもあるでしょう。

しかし、ある程度の子供の騒ぎ声であれば、トラブルになりにくいのです。

挨拶をするタイミングは「引っ越してきた時」か、「赤ちゃんが生まれる前」が良いでしょう。

子供がいる、または生まれることを丁寧に話し、「うるさかったら声を掛けてください」などと言っておくことで、良好な関係を築いておくことができます。

また共用場所で会った際には「いつもすみません」と声を掛けることで、多少の騒音は目をつぶってくれるでしょう。

お互い気持ち良く生活するために、あくまで低姿勢で挨拶し、申し訳ないという旨を伝えることが大切です。

アパートで子供と暮らすには防音をしっかりと行おう

アパートはマンションよりも騒音問題が起こりやすいため、子供のいる家庭ではアパート選びを慎重に行う必要があります。

おすすめなのはファミリー向けで、1階の角部屋であれば理想的でしょう。

騒音問題にならないためにも、部屋のリビングの防音対策もしっかり行ってください。

今回ご紹介した防音アイテムはホームセンターに売っているものばかりなので、すぐに取り入れることができるでしょう。