「1DKで一人暮らしをしたい」と思うなら、気になるのが家賃相場ではないでしょうか。
相場を知っておかないと、家賃が安いのか高いのか判断することができません。
1DKの家賃相場だけでなく、「収入のうち、どのくらいの割合を家賃にあてるといいのか」、「1DKならではのメリットやデメリットは?」といった情報もお届けします。
1DKの家賃相場は?全国のデータを調べる方法
一人暮らしをするために物件探しをするなら、家賃相場を知っておくと役立つでしょう。
家賃相場は地域によって大きく違います。
全国宅地建物取引業協会連合会の2019年5月のデータによると、東京の1DKの家賃は、千代田区では約10万円程度であり、足立区や葛飾区、江戸川区では5万円台が相場とされています。
八王子市や小平市、東久留米市などは3万円台が相場のようです。
こちらのデータは、更新されていくものであるため、上記の家賃相場から変わることご了承ください。
全国的に見て家賃相場が高いのは、東京都や神奈川県、大阪府、埼玉県ということも分かります。
ちなみに物件情報を調べてみますと、1Kで東京でも家賃4万円~6万円の物件もあるようです。
ワンルームはさらに下がり、千代田区なら11万円前後、新宿区は7万円程度、足立区や葛飾区は5万円台の物件も見つかります。
家賃は収入の1/3がいいの?一人暮らしデビューは計画的に
家賃を決める目安としてよく言われるのが「収入(手取り)の1/3」です。
一人暮らしで、「家賃がどのくらいの1DKを選んだらいいのか」と考えたときにも、これを参考にして考えることができます。
たとえば手取りが15万円なら、家賃5万円以内のところを選んだほうがいい、ということです。
生活費は、家賃だけでなく、食費・光熱費・通信費・日用品代・税金・年金などがかかりますし、その他に交際費や娯楽費、貯金なども考えておく必要があります。
しかし、これはあくまでも目安にすぎません。
外食が多かったり、趣味にお金を使うことが多かったりすると、1/3では高すぎることもあるでしょう。
病気やケガで一時的に働けなくなった場合や、友人の結婚式で急な出費があった場合には、その月は赤字になるかもしれません。
子供のころに、お小遣いをもらった分だけでやりくりできていたか、それとも使い切ってしまうタイプだったか、ということも思い出してみてください。
「収入の1/3を家賃として考える」というのは、計画的に生活でき収入が安定していて、貯金をすることも視野にいれている場合におすすめです。
家賃が安すぎる1DK!デメリットを確認しておく
1DKなのに、まるでワンルームのように家賃が安かった場合には、どこかに問題点がないか、あらかじめ調べてみてください。
家賃が低ければ家計が助かりますが、相場よりも明らかに低すぎる場合には注意が必要です。
一般的に、周辺に墓地や工場があったり線路沿いだったり、日当たりが悪い物件は家賃が安くなりやすいでしょう。
逆に、日当たりが良すぎて、真夏は猛烈に暑くなってしまうアパートも人気がないようです。
築年数が経過している古い物件は、一見きれいに見えても、設備が劣化している場合があります。
一人暮らしをする際に、家賃の安さを重視することは多いと思いますが、住んでみて気に入らずにすぐに引っ越しすることになってしまうと、余計にお金がかかります。
よく調べてから契約しないと後悔することもあるかと思いますので、内覧はしっかりと行い、分からないことがあれば事前に確認しておきましょう。
家賃が高すぎる1DK!その理由は?
家賃が低すぎる1DKについて考えましたので、次は家賃が相場よりも高い場合について考えていきましょう。
家賃は地域だけでなく、さまざまな条件で変わってきます。
立地、間取り、広さなどによっては、数万円の差が生まれることもあります。
どのような条件に人気があり、家賃が高くなりやすいのか、いくつか挙げていきます。
◇新築、築浅
◇駅から近い
◇近くにスーパーやドラッグストア、病院、コンビニなどがあり便利
◇見晴らしのいい高階層、最上階
◇騒音が気になりにくく落ち着いて住める角部屋
◇風呂・トイレ・洗面台が独立
◇きれいなベランダやバルコニー、敷地内ゴミステーションがある
◇セキュリティ管理が万全
◇ペット可、もしくは応相談
上記のような場合、ライフスタイルを優先して一人暮らしの生活を謳歌できるかもしれませんので、家賃が高くても納得できますね。
手取りの4割を家賃にあてたとしても、物件の条件がよく、光熱費や時間の節約ができたり、ストレスを感じにくく長く住めたりするならお得だと考えられます。
1DKのメリットとデメリット!一人暮らしでしっかりと自炊したい方におすすめ
〇1DKのメリット
ワンルームや1Kと比べるとキッチンスペースに余裕があることが多く、一人暮らしでしっかりと自炊したい方におすすめです。
ダイニングキッチンにテーブルや椅子を置けば、食事する場所と、くつろぐ場所を分けることができます。
もちろん、ダイニングキッチンには収納家具しか置かずに、全体的に開放感を感じさせるレイアウトにすることもできます。
また、収納スペースを取りやすく、きちんと片付いた部屋にすることができます。
ワンルームは、収納場所が足りないと部屋全体が散らかってしまうおそれがあります。
その点、1DKならスペースを活かして収納棚や収納付き家具をうまく置くことにより、「足の踏み場がない…」という状況を回避できるでしょう。
おしゃれなインテリアコーディネートにも挑戦しやすく、家で過ごす時間を充実させることができるかもしれません。
友人や家族など、ゲストをお招きしやすいということも言えるでしょう。
〇1DKのデメリット
前述しましたが、一人暮らしにしては家賃が少し高めの物件が多いかもしれません。
1Kとの違いであるダイニングキッチンについても、それほど重要だとは思わない方もいるようです。
住んでいると結局、部屋が一部屋というイメージになり、「1DKにこだわる必要はなかったかな」と考える場合もあるでしょう。
また、ダイニングキッチンのレイアウトに困ることもあるようです。
狭いスペースをどうレイアウトしていけばいいか迷い、ゴチャゴチャとしたスペースになることもあるでしょう。
一人暮らしを快適に!1DKの選び方と便利な家具
1DKで一人暮らしをすることを考えているなら、家賃のことだけではなく、快適に暮らせるようにするためのポイントを知っておくと役立つでしょう。
物件の選び方や、あると便利な家具をご紹介します。
〇L字型の間取りを選ぶ
玄関からダイニングキッチン、そして部屋へとまっすぐにつながっている間取りではなく、ダイニングキッチンに入って右側か左側に部屋がある間取りのことです。
L字型に部屋がある1DKは、ダイニングキッチンのコーナー部分に家具を置きやすく、比較的使いやすいでしょう。
ダイニングキッチンのスペースが広ければ、リビングのように使うこともできます。
L字型でなくても、ダイニングキッチンにテレビや小型ソファなどを置いて、小さなリビングのように使うのはいいアイディアです。
〇収納スペースが多い物件を選ぶ
家賃が安い物件に多いのが、収納スペースが少ない物件です。
そのような物件を選ぶと、片付けきれない物がゴチャゴチャして、雑然とした印象になってしまうかもしれません。
ロフトがあるアパートの場合、そこを収納スペースとして使おうと考えることもあるかと思いますが、ロフトには熱気や湿気が溜まりやすいものです。
また、上らなければいけないという煩わしさから、つい物を置きっぱなしにしてしまうということもあるようです。
やはり押し入れやクローゼットなどの収納スペースがあるところがおすすめです。
〇折りたたみ家具・収納家具を活用
折りたたみテーブルや椅子、収納付き家具もおすすめです。
空間を有効に活用することができます。
物件選びは計画的に
同じ1DKでも家賃が低い場合と高い場合があることや、その理由についてご紹介しました。
たくさんの物件を見ているうちに、こうした事情が分かってくるのではないでしょうか。
暮らしやすい1DKの間取りや便利な家具もご紹介しましたので、参考にしてください。