新生活を始めるために、新しいアパートを探している方も多いでしょう。
しかし、何らかの理由から入居日を変更しないと不都合が出ることもあるかもしれません。
こういった場合、変更を行うことはできるのでしょうか。
また、何かペナルティなどはあるのでしょうか。
今回はアパートの入居日の変更についてお話ししていきます。
アパートの入居日はどのようにして決まるの?
新生活を始めるにあたり、新しいアパートに引っ越すという方もいるでしょう。
ここで気になるのが、入居日です。
この入居日はどのようにして決まるのでしょうか。
入居日が決まるまでの大まかな流れを見てみましょう。
①入居が可能な日を確認
新しいアパートの入居審査が通ったら、まず初めに最短で入居のできる日を確認しましょう。
早い場合では、審査の通った翌日で、遅くても1か月以内であることが多いです。
確認は不動産会社で行うことができます。
②退去することを不動産会社や大家さんに連絡
住んでいるアパートの退去準備を行います。
多くの場合、電話での連絡で済みますが、退去に関する書類の関係で、退去日が1か月後になる可能性もあるので、退去日がいつなのか確認を行いましょう。
③退去日の確定
電話連絡のみで決まる場合は、最短の退去日が決まります。
書類が必要である場合には、書類を提出し退去日を確定させ、残りの家賃を日割りで支払います。
④入居日を決める
入居日を確定してしまう前に、引っ越し日を決めておきましょう。
新しいアパートの不動産会社に、現在のアパートの退去日を伝えます。
その後、引っ越し業者や自分が都合のつく日を入居日として決め、引っ越しを行います。
ここまでが入居日が決まるまでの大まかな流れとなります。
しかし、せっかく決めた入居日ですが、何らかの事情で日付を変更しなくてはならなくなった場合にはどうしたら良いのでしょうか。
新しいアパートに引っ越し!入居日は変更できる?
退去日・入居日の決まるまでの流れを大まかにご説明してきましたが、何らかの理由からアパートの入居日を変更押しなくてはならなくなったということもあるでしょう。
このような場合には変更は、変更を行うことができます。
しかし、どの場合でも入居日を変更できるというわけではありません。
変更が可能なのは、アパートの部屋を申し込みした段階です。
この段階であれば、入居日の変更はもちろん、部屋をキャンセルすることもできます。
契約まで行ってしまうと、入居日の変更はできても入居費用が変わってきてしまうことがあるため、注意が必要です。
不動産会社や大家さん側から見ると、「早く入居して欲しい」ということから、基本的に入居日を変更するのは良くは思われませんが、相談には乗ってくれることがほとんどです。
また、ごくまれにですが、申し込みを行ったらキャンセルができないという不動産会社も存在します。
しかし、これは違法ですので、覚えておくと良いでしょう。
アパートの入居日はどのくらい先まで変更可能なの?
アパートの入居日は変更することができるということが分かりましたが、一体どの程度まで変更することが可能なのでしょうか。
入居日を変更する場合は、最長でも1週間とされています。
何らかの理由から「1か月後でないと入居できない」といった場合は変更することは難しいでしょう。
また、月をまたいでしまう場合も変更することは難しいです。
これは不動産会社の規定によるものです。
アパート契約後に、入居日の変更をしなければならなくなった場合には、確認を行いましょう。
「契約後に変更が難しいのであれば、契約を交わす時に入居日を伸ばしておけば良いのでは?」と考える方もいるでしょう。
これに関しても、行うことは可能です。
伸ばせるのは多くの場合1か月ほどとなり、これ以上の場合は難しいでしょう。
入居日の変更でペナルティは?契約キャンセルするとどうなるの?
アパートの入居日の変更は可能ですが、ここで気になるのが、入居日を変更したことによるペナルティではないでしょうか。
一般的には、入居日の変更を行ったからといって何かペナルティを課せられることはありません。
しかし、入居日の変更が行えなかった場合や、家賃の発生し始める日が変更できなかった場合に関しては、契約書通りとなりますので、住んでいないのに家賃を払うことになってしまいます。
また、契約をキャンセルしなくてはならなくなったという場合もあるでしょう。
もし、申し込みの時点で、手付金を支払っていてキャンセルすることになった場合には、手付金は返金されます。
契約を交わした後にキャンセルする場合には、手付金は戻ってきませんので注意しましょう。
学生向けアパートでは4月に入居日を合わせられる可能性も
新生活を始めるために、アパートを借りる方の中には、学生もいることでしょう。
そのため、アパートには学生向けのものも存在しています。
学生向けのアパートでは、12~1月にアパートの契約をして、入学シーズンである4月に入居日を設定することができる物件も多くなってきています。
入学シーズンに合わせて入居できる物件は大学などの周辺に多くありますので、学生であれば、こういった物件で契約をし入居日の変更について考えなくても済むようにしてみても良いかもしれません。
ただし、このような物件で注意したいのが「社会人でも同じ扱いがされるのでは?」と考えてしまうことです。
4月といえば、新社会人が仕事を始めるシーズンでもありますが、このような物件はあくまでも「学生向け」ですので、社会人が同じように対応してもらうのは難しいでしょう。
アパートの入居日を早めに変更することはできる?
ここまでアパートの入居日を遅らせるようにして変更することについてお話をしてきましたが、中には「もう少し早めの日程に変更したい」という人もいるでしょう。
このような「早く入居したい!」といった相談は、不動産会社や大家さんからするととても嬉しい相談です。
しかし、だからと言って必ずしも入居日を早めることができるというわけでもありません。
と言うのも、アパートでは新しい入居者のために、部屋をきれいにクリーニングしていたりリフォームをしていたりします。
その関係もありますので、入居日を早める場合には、相談を早めにしておくと良いでしょう。
また、中には「入居日の前に荷物を運び入れたい」という方もいるかもしれません。
一見すると可能なようにも思えますが、多くの場合ではこのようなことを行うことはできません。
その理由としては、アパートの入居日から家財保険が掛けられているからです。
入居日前にカギの受け渡しは行われますが、そのカギを使って部屋に入り、荷物を入れてしまったとしましょう。
そして、火の不始末などで火事を起こしてしまったということになれば、その責任はもちろん取らなくてはなりません。
入居日後にこのようなことが起これば、家財保険を使うことができますが、入居日前では家財保険は使うことができません。
そのため、入居日前に荷物を入れてしまうことは避けるべきです。
しかし、「カーテンの購入のために採寸したい」などの理由であれば、相談次第では可能になる場合がありますので、相談はしてみても良いでしょう。
アパートの入居日変更にはまずは相談を
アパートの入居日の変更はすることができます。
しかし、「どの段階まで話が進んでいるのか」によって異なってきますので、変更を考えた時には、まず不動産会社や大家さんに相談をしてみましょう。
また、「申し込みの時点で変更やキャンセルはできない」といったことは違法行為となりますので、注意して話を聞くようにしましょう。