アパートにお住まいの方で、ベランダが狭いなどの構造上の理由から、雨よけがあまりできないという方がいるかもしれませんね。
雨よけがあまりできないということは、もしかしたら日よけもできていない可能性があります。
この記事では、アパートのベランダに雨よけや日よけをつけることで生まれるメリットや、おすすめの雨よけアイテム、洗濯物を雨よけできるアイテムなどについてご紹介します。
不意の雨から洗濯物やベランダのものを守る方法を、一緒に探っていきましょう。
アパートのベランダに雨よけや日よけは必要?
アパートなどの賃貸物件では、住んでいる階によって環境は変わってきます。
例えば、1階に住んでいる場合、他の階に比べて家賃が安く、階下の部屋に気を遣うことなく生活できるといったメリットがあります。
その反面、防犯性に不安がある、湿気が多くなりがちである、洗濯物が干しにくい、などのデメリットを抱えます。
一方、2階以上の階に住んでいる場合、風通しや日当たりが良く、ベランダからの侵入がしづらくなり防犯面でも比較的安心です。
しかし、下の階への生活音を気にしなければならない、日当たりが良い分夏は暑く感じる、家賃が低階層より高くなる、などのデメリットがあります。
とはいっても、どの階に住んでいても、雨や日光といった自然現象を防ぐには、ある程度対策が必要です。
賃貸物件であるアパートに限らず一軒家でも、ベランダに雨よけや日よけをすることで雨や紫外線を防げるだけでなく、目隠し効果で防犯面でも対策ができます。
そのため、ベランダに雨よけや日よけの対策をすることは、しておいて損はないと言えるでしょう。
アパートに雨よけや日よけをつけるときに気をつけたいこと
もしも、アパートのベランダに雨よけや日よけの対策をするなら、取り付ける前に考えておかなければならないことがあります。
まずは、雨よけや日よけを取り付ける際に、金具を建物に取り付けないかどうかという点です。
アパートやマンションなどの賃貸物件には、原状回復の義務というものが存在します。
現状回復義務とは、契約が終了して退去する際には入居前の状態に戻さなければならないことを言います。
そのため、大家さんや管理会社に許可を得ずに建物を傷つけてしまうと、退去時に修理費用を請求されるかもしれません。
もしも、雨よけや日よけを取り付けるのであれば、建物を傷つけないものを選ぶか、金具などで取り付ける必要がある場合には大家さんや管理会社に必ず相談してからにしましょう。
次に、雨よけや日よけをつけることで、近隣の住人に迷惑がかからないか配慮するという点です。
雨よけや日よけはたいていが軽い素材でできています。
それが、風に飛ばされるなどして周囲に危険をもたらさないか考えなければなりません。
設置するときにはベランダにしっかりと固定し、落下などの心配がないように安全対策をしましょう。
アパートのベランダに簡単に雨よけを設置するなら〈よしず〉
よしずは日本では昔から使われてきた日よけアイテムで知られています。
よしずはすだれと違って大きい面積で覆い隠してくれるため、日よけとして窓や玄関などの入り口に立てかけて使います。
アパートのベランダに使用するのなら、広い範囲を覆うので、日よけの他に、雨よけ、目隠し効果が期待できるでしょう。
ベランダにあるエアコンの室外機や、ガーデニングをしている方であればベランダの植物も守ってくれます。
とくに、室外機が直射日光から守られれば電気代の節約にもつながりますね。
よしずは立てかけるだけで簡単に設置が可能で、安価で手に入れることができ、原状回復義務を気にすることなく使えるのが良い点です。
とはいうものの、風で飛ばされないように紐を使って固定したり、下方にブロックやペットボトルに水を入れたものなどを利用して重りをつけたりする、といった工夫や配慮が必要です。
これも簡単!ベランダにすぐ取り付けて雨よけ!〈カーテン・シート〉
アパートなどの賃貸物件におすすめなベランダの雨よけとして、多く取り扱われているものに、カーテンやシートといった、物干し竿にフックや紐を通すアイテムがあります。
よしずと同様に、手間もかからずすぐにベランダに雨よけができるのでおすすめです。
雨よけのベランダカーテンやシートには色々な機能を持ったタイプがあります。
雨よけだけでなく、通気性を良くしたものや、遮熱性や紫外線カットの機能が付いたもの、防水、防炎や難燃性のタイプのものなど、ご自宅の環境に合わせて選べます。
さらに、半透明のタイプのものを選べば防犯面でも安心ですし、中にはステンレス製で耐久性に優れたタイプもあります。
このような機能性のある雨よけカーテンやシートは、ネット通販で数多く見つけることができます。
ぜひお好みの機能のあるものを探してみてくださいね。
アパートのベランダにおしゃれな雨よけを!〈サンシェード〉
ベランダに雨よけや日よけのために、おしゃれなものを取り付けたい方もいますよね。
そのような方にはサンシェードがおすすめです。
サンシェードにはいくつか種類があり、立てかけ式タイプ、タープ型タイプ、オーニング型タイプなどがあげられます。
前述したように、アパートなどの賃貸物件では建物に傷をつけることはトラブルにつながります。
そのため、サンシェードを取り付ける際にも、簡単に取り付けられ道具や金具を使用しないものを選ぶと良いでしょう。
ひもで結んで固定するものや、突っ張り式のものであれば安心ですね。
とくに突っ張り式のオーニング型サンシェードは、カフェなどの店先にありそうなおしゃれなものも多く、ベランダにくつろぎの空間を作れます。
雨よけもしっかりしたいのであれば、なかには防水が十分でないものもあるため、完全防水のものを選ぶのがおすすめです。
よしずやカーテン・シートに比べると、設置に多少の手間がかかり、設置のためにある程度の広さも必要となります。
そのため、広めのベランダがある部屋に向いていると言えるでしょう。
ベランダの洗濯物をピンポイントで雨よけしたい!おすすめは
ベランダの雨よけをしたい方の多くは、洗濯物を不意の雨から守りたいとお考えではないでしょうか。
前項までは、ベランダ自体を覆って、雨よけや日よけ対策をするアイテムについてお話ししてきました。
こちらでは、洗濯物自体を直接覆って雨よけや日よけをする、洗濯物カバーをご紹介します。
雨よけだけでなく、紫外線対策、花粉や黄砂対策にもなるので便利です。
●フォーラル:洗濯日和ネクスト
物干し竿に通して使用する洗濯物カバーで、使わないときはコンパクトに畳んでおけます。
無地のタイプや柄の入ったタイプや長さもいくつか種類があるので、お好みのものを選べます。
雨よけ、紫外線カット、目隠し、花粉対策などの効果があり、アパートやマンションのベランダでも使いやすくなっています。
もちろん一戸建てのベランダやバルコニーにも使える便利アイテムです。
●コジット:雨よけランドリーテント
こちらも物干し竿に通して使用するもので、裾4か所にひもを通して重りに結んで固定できるので、強風が吹いても飛ばされる心配がありません。
また、下部はメッシュ素材になっているので風通しも良く洗濯物が乾きやすいようになっています。
撥水加工がされているので雨よけに活躍するほか、目隠しや花粉よけにもなります。
ベランダの雨よけはあると便利!気軽に取り入れてみよう
ベランダに雨よけのアイテムを設置することで、日よけや目隠し、花粉やほこりなどから守られることがお分かりいただけたと思います。
アパートのベランダにサンシェードなどを設置する場合は、原状回復義務をふまえた上で、建物を傷つけないタイプを選ぶようにしましょう。
もしもフックなどの金具を取り付けなければならないときは、必ず大家さんや管理会社に確認や相談をしてから取り付けるようにしてください。
物干し竿に通すだけで、簡単に雨よけができる洗濯物カバーやカーテンも手軽に試せるのでおすすめですよ。