アパートの2階に住んでいる方で、騒音対策をしている方はいらっしゃいますか。
していない方は、気づいていないだけで、自分の家から騒音となる音が発生している可能性があります。
特に小さな子供がいる家庭では、床に騒音対策をしっかり行い、階下へ響く音を軽減させる必要があります。
今回はアパートの床にできる、騒音対策についてくわしくお話ししていきましょう。
アパートでは床から響く騒音が最も多い?
一般的なアパートはマンションとは違い、騒音が起こりやすい傾向があります。
それは、アパートが木造や軽量鉄骨で造られていることが多いため、音が響きやすく聞こえやすいという特徴があるためです。
マンションは鉄筋コンクリート造となるため、アパートよりも騒音問題は起こりにくいと言えます。
このことから、アパートの2階に住んでいる方は、騒音対策を床に行い、階下の方へ騒音を配慮する必要があるのです。
では、アパートの騒音の中で、最も多い原因は何になるのでしょうか。
それは、子供も大人も注意が必要になる「足音」です。
幼児期の子供は、部屋の中で走ったり、高いところからジャンプをしたり、床への衝撃が多い傾向があります。
静かにするよう親が叱っても、言い聞かせるのは難しいでしょう。
また、大人の場合も同じで、スリッパをはかずに歩いたり、急いで歩いたりすると、階下に足音が響いて聞こえていることが多いのです。
自分の家なのに足音を気にする生活は良い気はしませんが、アパートは共同住宅のため、お互いに配慮しながら生活する必要があるのです。
他にもある!アパートの床の騒音の原因
アパートの床から伝わる騒音の原因で最も多いのは足音ですが、他にもいくつか騒音となる原因があります。
以下でまとめてお伝えしましょう。
●洗濯機の音
比較的古い洗濯機だと、脱水時にガタンゴトンと揺れ、床へと大きな振動が伝わります。
最近の洗濯機はそれらが軽減されているものが多いですが、それでも音が響くため、夜は回さないように気をつけましょう。
●掃除機の音
掃除機は床をこすりながらかけるため、どうしても床から騒音となって階下へ響きます。
洗濯機同様、使う時間帯を昼間限定として、夜は控えてください。
●ドアを閉める音
ドアを閉める音も、バタンと大きな音が響きます。
種類によって差がありますが、あまりに音が響く場合は、隙間テープなどを貼って騒音対策してください。
●家具を動かす音
テーブルや椅子を引きずる音も、衝撃音となって階下へと響きます。
騒音対策としては、傷つき防止のフェルトを脚の裏側に貼り付けて、音を軽減させましょう。
以上が、床から伝わる騒音の一例になります。
次項より、床の騒音対策の基本的な方法をご紹介していきましょう。
アパートの床の騒音対策の基本!「コルクマット」を敷く
ここからは、アパートの床の騒音対策の方法をご紹介していきます。
まず、床からの騒音には「軽量衝撃音」と「重量衝撃音」があるということを覚えておきましょう。
軽量衝撃音はおもちゃやフォークなどを床に落とした時の、カシャーンという軽い音を指します。
また、重量衝撃音は走ったりジャンプした時の、ドシーンという重い音を指します。
騒音が重量衝撃音の場合は、そもそもの床の厚みを増やしたり、素材をコンクリートなどに変えない限り、基本的になくすことはできません。
しかし「コルクマット」を部屋中に敷き詰めれば、多少の衝撃音は軽減できる傾向があります。
この時選ぶコルクマットは、厚みが「1cm」くらいのもので、「EVA」という衝撃を吸収できる素材が使用されているものを選びましょう。
よほど安価なコルクマットでなければ、性能は似たり寄ったりのため、あまり迷わずに購入して大丈夫です。
また、コルクマットを敷くことで騒音対策以外のメリットもあります。
それは、生活の中での床のへこみや傷つきも防止できるという点です。
汚れても水洗いできるため、衛生的にも良いアイテムだといえるでしょう。
床の騒音対策!コルクマットの上に「防音カーペット」を重ねる
アパートの床からの騒音は足音が最も多いですが、足音は重量衝撃音となります。
騒音対策として、先ほどコルクマットを敷くという提案をしましたが、それだけでは完全に足音を防ぐことはできないでしょう。
そのため、コルクマットの上に「防音カーペット」を敷くことをおすすめします。
防音カーペットとは音を通しづらい、厚みのあるカーペットのことを言います。
コルクマットと防音カーペットを組み合わせることで、「ダンダン」となっていた足音が、「タンタン」と小さくなり、かなり響かなくなったという声も聞かれます。
また、フォークなどを落とした際の軽量衝撃音は、ほぼ聞こえなくなるでしょう。
幼児であれば、おもちゃ箱をひっくり返したり、積み木を崩したりする大きな音も、マットを二重にすることでかなり軽減することができます。
さらに、コルクマットに防音カーペットを重ねることでメリットがあります。
それは部屋が断熱されるという点です。
これはマットを重ねることで、床からの冷気を遮断できるためでしょう。
暖かいため、床暖房やホットカーペットの必要がなく、ストーブやファンヒーターだけで過ごす家庭もあるようです。
騒音対策することで、断熱効果も期待できるのは嬉しいメリットと言えるでしょう。
小さな子供のいる家庭におすすめ!床に「低反発ラグ」を敷こう
先ほどは、コルクマットの上に防音カーペットを敷く騒音対策の方法をご紹介しました。
ここでは、小さな子供のいる家庭におすすめのラグをご紹介します。
コルクマットの上に敷いて、重ねて使うことをおすすめします。
【フォレス:やさしいフランネル防音低反発ラグ】
《本体サイズ》
・長方形(200×400cm 200×300cm 190×240cm 150×180cm 100×200cm)
・正方形(200×200cm 140×140cm 100×100cm 80×80cm)
・円形(直径80cm)
《色》
・モスグリーン
・ピンク
・ネイビー
・ブラウン
・アイボリー
・ブラック
《素材》
・表面:ポリエステル100%
・中材:低反発ウレタンフォーム
・裏面:不織り、耐熱滑りにくい加工
こちらの低反発ラグは、足で踏むとくっきりと足の後がつくほどの低反発性を誇ります。
柔らかくやさしい肌触りのため、小さな子供でも安心して使用できます。
物を落とした時の衝撃を吸収することに適した防音効果の高いラグとなります。
建築総合試験所での床衝撃音レベル測定では「△LL(I)-6等級」を獲得しています。
これはアパートなどの集合住宅では衝撃音があまり聞こえないほどのレベルだと考えられます。
ホルムアルデヒド試験も実施済みのため、体が弱い人でも安心です。
また、見た目がおしゃれなので、どのような部屋にも馴染ませることができるでしょう。
防音カーペットを購入しようか悩んでいる方に、ぜひおすすめします。
アパートでの騒音対策!床以外に行った方が良い場所は?
ここまでアパートの床の騒音対策についてお話ししてきました。
実はアパートでは床以外にも騒音対策を行った方が良い場所があります。
それは「壁」です。
騒音は壁からも周りの部屋に伝わりやすいため、床と同様、壁にも騒音対策を施しましょう。
方法としては、壁に「防音シート」を貼るのがおすすめです。
防音シートとは壁専用の防音アイテムになり、シールタイプになっているものを選べば、壁に貼り付けるだけで簡単に騒音対策ができる便利なシートです。
特に女性はインテリアにこだわりたい方が多いでしょうが、防音シートにはデザイン性に富んだものが多く、先ほどのコルクマットのように存在感があまりありません。
部屋のインテリアに溶け込みやすく、また剥がす時も壁を傷つけないため、おすすめです。
簡単に設置できるため、何もしない状態よりも、防音シートで少しでも騒音を軽減するようにしましょう。
アパートの騒音対策をしっかり行って住人と良好な関係を築こう
アパートで一方的に騒音を出し続けていると、階下やまわりの住人は良く思わないでしょう。
特に小さな子供の出す音は大きく響くため、ストレスが溜まるものです。
アパートの床には、コルクマットと防音カーペットを重ねて敷いて、騒音対策を行ってください。
深刻な住人トラブルになる前に、自分でできる対策はできるだけ行っておくことをおすすめします。