初めてアパートを借りる際、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
住み始めてから後悔しないために、アパートを借りる際の注意点についてお伝えしていきます。
特にこれからアパート探しをしようと思われている方は、参考にしていただければと思います。
まずはアパートに求める条件を洗い出そう
アパートを借りるならば、まずは一番最初にアパートに求める条件を洗い出しましょう。
その条件も「立地」「アパートの設備」「間取り」「家賃」など、できるだけ自分の希望をまとめておくことが大切です。
具体的には、「◯◯駅から徒歩5分以内」「アパートの近くにコンビニがある」「1LDK以上」などです。
これらの条件が決まっていないと、アパートの探しようがありません。
ただし、こだわりすぎると条件に見合う物件がなかなか見つからないということにもなりますので、「これだけは譲れない」など、自分なりの優先順位をつけておくことをおすすめします。
築年数にはあまりこだわりがなく、立地や間取りなどを優先する方には一つ注意点があります。
それは、アパートの「耐震基準」についてです。
アパートが建設されたのが1981年6月1日以前であれば、耐震基準を満たしていない可能性があるのです。
その場合、当該アパートの耐震工事は完了しているか確認することをおすすめします。
アパートを借りるなら早めの行動を!
アパートを借りることが決まっているなら、少しでも早めに行動しましょう。
というのも、条件のいい物件は早々に埋まってしまうことが多いからです。
人それぞれ賃貸物件に求める条件は異なりますが、立地や間取りがよく築年数が新しい物件などは、多くの人から人気があります。
ですから、なるべく早めにアパートに求める条件を自分なりにまとめ、物件探しに取り掛かることをおすすめします。
以前であれば不動産会社へ直接出向いたり、広告や住宅情報誌などで賃貸情報を見て物件を探すことが多かったです。
しかし、昨今ではインターネットの普及により、手軽に物件を探すことができるようになりました。
情報が多く、希望に見合う物件を探すのは大変かもしれません。
しかし、住み始めてから後悔することのないように、自分自身で洗い出した条件を元に物件を探してみましょう。
ただし、自分の希望する条件に「完全に」合う物件が見つかるまでねばるのは、おすすめできません。
引っ越しの期限が決まっている場合、探しているうちに間に合わなくなることがあるからです。
この注意点を踏まえて、アパートは早めに探すようにしましょう。
不動産会社へ出向く際の注意点
希望の物件が見つかったら、いよいよ不動産会社へ出向きます。
条件に見合う物件を自分で探し切れなくても、不動産会社へ出向くことで相談に乗ってもらえるでしょう。
不動産会社へ出向く際は、前もって予約をすることをおすすめします。
予約しておくことで、不動産会社の担当者が希望条件に沿った物件をいくつか出しておいてくれることがあるからです。
ただし、ここで注意点があります。
それは、自分なりにまとめた希望条件をすべて伝えるということです。
初めてアパートを借りる場合、不動産会社の担当者に気をつかって、希望条件すべてを言えない方も多いようです。
しかし、それでは不動産会社の担当者に伝わりません。
それどころか、希望の条件とは異なる物件を契約してしまい、住み始めてから後悔するということもありえます。
ですから、希望条件はなるべくすべて伝えるようにしましょう。
アパートを借りる際にはしておきたい内見!注意点は?
希望に見合う物件が見つかったら、次は内見です。
アパートを借りる際には、内見はできるだけ行っておきたいです。
アパートの内見時にも注意点がいくつかあります。
まず、間取りについてです。
内見前には、その物件の間取りをチェックすることと思います。
しかし、紙や画面で見た間取りと実際の間取りでは、印象がかなり違うということがあります。
そのため、紙や画面で確認しきれない実際の印象について、しっかりと確認するようにしましょう。
また、間取りだけではなく、アパートの日当たりや騒音、周辺状況についても確認することをおすすめします。
特に、日当たりや騒音に関しては内見時にしか分かりません。
周辺状況に関しても、間取り図だけでは読みとれません。
住んでから後悔することのないように、しっかりとチェックしましょう。
さらに、内見は一日に数件まわることもあります。
数件まわると、「どの物件がどうだったか忘れてしまった」ということもあります。
そのため、写真を撮っておくといいでしょう。
アパートを借りるなら家賃はトータルコストで試算!
アパートを借りる際、一番気になると言ってもいいのが「家賃」ではないでしょうか。
その家賃についても注意点があります。
それはずばり、目先の家賃ではなく、暮らす予定年数のトータルコストで試算することが大切ということです。
少しでも出費を抑えようとなるべく安い家賃の物件に目が行きがちですが、敷金や礼金、仲介手数料などをすべて勘案して計算する必要があります。
例えば、家賃が5万円のアパートと6万円のアパートを2年借りると仮定して計算してみましょう。
6万円の家賃の物件の方が、条件はいいものとします。
この場合、家賃5万円の物件の方が2年間で24万円も安いことになりますね。
しかし、以下の条件であった場合のトータルコストはどうでしょう。
【家賃5万円の物件】敷金:3ヶ月分、礼金:2ヶ月分、仲介手数料:1ヶ月分が必要。
【家賃6万円の物件】敷金:1ヶ月分、礼金:なし、仲介手数料:1ヶ月分が必要、しかし1ヶ月分の家賃が無料になるサービスがある。
●家賃5万円
(家賃)5万円×24ヶ月=120万円
(敷金)5万円×3ヶ月=15万円
(礼金)5万円×2ヶ月=10万円
(仲介手数料)5万円×1ヶ月=5万円
トータル:120万円+15万円+10万円+5万円=150万円
●家賃6万円
(家賃)6万円×24ヶ月=144万円
(敷金)6万円×1ヶ月=6万円
(仲介手数料)6万円×1ヶ月=6万円
(家賃無料分)-6万円×1ヶ月=-6万円
トータル:144万円+6万円+6万円-6万円=150万円
どちらも、トータルでは同じ金額になります。
つまり、2年間で考えると同じ金額となり、結果的にスペックが高い家賃6万円の物件の方がお得と言えるでしょう。
アパート契約時の注意点
内見もすみ、家賃などにも納得がいく希望のアパートが見つかったら、いよいよ契約です。
アパートを借りる際には、ここが最も重要なポイントとなります。
注意点も多いですので、確認しましょう。
賃貸契約の中で最も重要なポイントなのが、契約における重要事項についてです。
この中には「特約」という項目があり、それには退去時のクリーニング費用や設備の修繕費用などについて記載があります。
これをよく確認しておかないと、アパート退去時に思わぬ費用が掛かってしまう可能性があるのです。
また、「家賃を◯ヶ月滞納したら契約解除」などの条件もあります。
さらには、「ペット不可」「同居不可」などと禁止事項を設けている物件もあります。
重要事項をしっかりと確認せず契約し、禁止事項のことを行ってしまうと契約解除となってしまうケースも考えられます。
あくまでも、重要事項に納得したうえで契約となっていますから、「知らなかった」では通らないことを覚えておきましょう。
アパートを借りる際は注意点を忘れずに
アパートを借りる際は、注意点がいくつかあります。
もちろん、ケースバイケースで他にも気をつけなくてはならないこともあります。
しかし、ここでご紹介した内容は基本的なものとなりますので、アパートを借りる際は参考にしてくださると幸いです。
住み始めてから後悔することのないよう、希望の条件に合う物件が見つかるといいですね。