マンションのテレビが映らない!その原因と対処法とは?

マンションにお住まいの場合、テレビが映らないと自分の家だけのことか、ほかの部屋も同じく不具合が生じているのか、対処に困り焦ってしまいますね。

テレビが映らない原因は、もしかしたら意外なところにあるかもしれません。

この記事では、マンションでテレビが映らない原因を知る方法とその対処法をご紹介します。

困ったときにお役立てください。

マンションのテレビが映らない!まず確認すること

マンションにお住まいでテレビが映らないという場合、まずは周辺器具に何らかの問題が発生していないかチェックしてみましょう。

以下の3つに当てはまることはありませんか。

▲配線

壁面のアンテナ端子とテレビ本体を接続している「ケーブル」や「電源コード」は抜けていませんか。

また、テレビとレコーダーの両方を使用している場合、レコーダー側も同じく確認しましょう。

▲B-CASカード

B-CASカードが奥までしっかり挿入されているでしょうか。

埃や汚れで、接続が悪くなっていたりすることもあります。

金色のICチップの部分に汚れや埃が付着していたら、布で優しく拭いてください。

▲アンテナ

アンテナが設置してあるか確認しましょう。

地デジには対応しているものの、BSには対応していないパターンもあります。

BSを見るにはBSアンテナを設置する必要があります。

「エラーコード」でテレビが映らない原因が分かるかも!

次に、「テレビ番組は写らないけれど、モニターにはアルファベットと数字が表示されている場合」についてお話しします。

このアルファベットと数字は「エラーコード」と呼ばれるもので、テレビが映らない原因を示しています。

最もよく見かける2つのエラーコードの意味を理解しておきましょう。

【E202】

アンテナレベルが低下していることを指します。

つまり、アンテナからの電波がテレビに届いていない、またはアンテナそのものに電波が届いていないことが考えられます。

近くに高い建物が建設されたり、台風など悪天候の際、アンテナまで電波が届かなくなることもあります。

【E203】

放送休止しているということを指します。

設定しているチャンネルが放送休止になっていないか、テレビ番組表を見て確認しましょう。

もし、放送休止になっていなかった場合には、アンテナレベルが低下している可能性があります。

このように【E202】や【E203】のエラーコードが表示され、アンテナレベルに問題があることが疑われる場合、下記の手順でさらなる原因を確かめてみてください。

《手順》

①メニューから「本体設定」を選択

②本体設定から「アンテナ設定」を選択

③アンテナ設定から「電源・受信強度表示」を選択

アンテナ強度が0~100の数値で表示され、地デジ受信の目安は44以上、BSは50以上から安定するとされています。

では、アンテナレベルがこの規定値より高い、または低いことが原因でマンションのテレビが映らない場合には、どのように対処したら良いのでしょうか。

次項で詳しくお話しします。

マンションでも個別のアンテナを使っている場合には!

マンションやアパートでも、ベランダなどに個別でアンテナが設置されている場合があります。

そのようなマンションでテレビが映らない場合には、この項を参考にしてください。

前項のようにアンテナレベルに問題がある原因として以下のことが考えられます。

■ケーブルの接触が悪い

アンテナケーブルがしっかりとはまっていないこともあるので、1度抜いて挿しなおしてみましょう。

もし断線が疑われる場合には、家電量販店やホームセンターで新しいケーブルを購入してください。

■アンテナの向きが悪い

電波塔から特定方向からのみ電波を受信する特性があるため、近隣の住宅と同じ方向を向いていなければ、向きを修正する必要があります。

アンテナの向きは、微調整が必要になるためスマホアプリなどを使うと便利です。

■電波が弱い

周囲に大きなビルやマンションが建っていたりすると、電波が弱くなることもあります。

そのような場合、アンテナから受信した電波を増幅させる「ブースター」と呼ばれる電波の増幅器を設置することをおすすめします。

しかし、電波が強すぎても電波障害の原因となるので、自動調整機能付きのブースターを使うと良いでしょう。

マンション全体で共聴アンテナを使っている場合には!

では次に、ベランダなどに個別のアンテナはなく、「共聴アンテナ」を使用している場合の対処法についてお話しします。

共聴アンテナはマンションやアパートで使われていることが多く、1本のアンテナで複数の部屋でテレビを見るための電波を受信するものです。

このようなケースでテレビが映らない場合には、個人的に問題を解決することは難しいと言えます。

なぜなら、賃貸マンションやアパートの場合、アンテナやブースターといった屋外受信機器は原則として大家さんや管理会社の管理物だからです。

そのため、冒頭でお話ししたようなテレビの周辺器具に問題がないことを確かめた上で、大家さんや管理会社へ連絡して対処してもらうようにしましょう。

大家さんや管理会社から、専門知識のあるプロの業者に修理を依頼することになるはずです。

テレビが映らない原因を知る!そのほかのエラーコード

これまで、最も多く目にする2つのエラーコードについて詳しく見てきました。

ここでは、そのほかのエラーコードもいくつか取り上げてみます。

下記のようなエラーコードが表示され、マンションのテレビが映らないときにはご確認ください。

【E100】

冒頭でも触れたB-CASカードが未挿入であるときに表示されます。

【E101・E102】

B-CASカードの向きが違っていたり、汚れなどが原因で接触不良を起こしているときに表示されます。

【E103】

契約をしていない有料放送などのチャンネルを視聴しようとしているときに表示されます。

【E209(Err)】

衛生アンテナの接続に不具合があることを表示しています。

電源を切り、アンテナ電源の設定が間違っていないかなどを確認しましょう。

【E400・E401・E402】

データ受信に失敗したことを表示しています。

別のチャンネルに変え、もう一度元のチャンネルに戻すと表示されなくなることもあります。

テレビが映らない原因は意外なところにあるかも?

最後に、マンションでテレビが映らない原因として考えられる意外なことを挙げてみます。

「まさかそんなことあるわけない」とお思いになるかもしれませんが、念のため、一度ご確認ください。

▲リモコンの電池切れ

テレビの操作は、リモコンでしている方がほとんどでしょう。

リモコンの電池切れも視野に入れて、本体のボタンを押して作動するかどうか確認も行ってみてください。

▲契約していないチャンネルを観ようとしている

地デジ以外に、BS、CS、ケーブルテレビなど、個人的に有料で契約しないと視聴できないチャンネルもあります。

例え、マンションにBSを受信するアンテナが設置してある場合でも、各室にまでは分配されていないというケースもあります。

▲テレビ本体の故障

テレビの故障にはさまざまな不具合があります。

電源自体が入らなかったり、モニターだけが写らなかったり、画面に線が入って乱れたりとさまざまです。

テレビが映らないときには焦らず身近なところから確認を!

マンションでテレビが映らない場合には、まずはテレビ周辺の機器を確認して、身近なところに原因がないか探ってみましょう。

また、エラーコードは原因を突き止める重要な手がかりです。

原因が分かれば、個人で解決できるケースも多くあります。

また、共聴アンテナを使っている場合には、大家さんや管理会社へ速やかに連絡しましょう。